まだ先行研究で消耗してるの?

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2018年に書いた記事まとめ

目次

2018年に書いた記事まとめ

 今日は今年最後ということで、2018年に書いた記事を振り返ります。

1月(仮想通貨)

 1月は仮想通貨ネタでした。

  1. アルトコインあるいはビットコインのオルタナティブについて

2月(仮想通貨)

 2月も仮想通貨ネタですね。もう遠い過去のように思います。

  1. イタリアの仮想通貨取引所BitGrailで盗まれたNanoについて(DAGとブロックチェーン)

3月(投資、効率、家族、ブルデュー

 3月から記事の趣向が変わっていますね。

  1. 採用と投資 ー投資人材と消費人材ー
  2. 「手抜き」のススメ

  3. 家族というメタファー

  4. ブルデューに学ぶ

4月(ヴィトゲンシュタイン西周、大学、ドイツ通俗哲学、権利)

 4月から明らかに哲学や思想方面の記事にシフトしています。ドイツ通俗哲学について言及したことによって、その記事が小谷さんの進捗報告会に参加するきっかけにもなりました。

  1. テクスト解釈の多様性
  2. ヴィトゲンシュタイン『哲学探究』はシュールな思考の本だ
  3. 西周「百学連環」とencyclopedia
  4. 大学の図書館は重要な存在
  5. 大学とはメディアなのか
  6. 通俗の弁証法 あるいはカント・ドイツ通俗哲学・西周
  7. 「権利」という翻訳語
  8. 田上 孝一[編著]『権利の哲学入門』(社会評論社、2017年)

5月(ホッブズヘーゲル、権利、正義、EC、アマゾン)

 5月はホッブズの観点から「権利」を捉え直し、ヘーゲルの観点から「正義」を捉え直す試みでした。

  1. ホッブズの権利論──自然権と自由
  2. 家庭用POSシステムについて ーEC市場・潜在的在庫・レコメンド機能問題への一寄与ー
  3. ヘーゲルの「正義」論
  4. ヘーゲル『法の哲学』における「正義」の用例集
  5. アマゾンについての新刊3冊
  6. ホッブズの「哲学=科学」論

6月(イェーリングヘーゲル

 6月は、僕としては珍しくヘーゲルの『精神の現象学』を扱っています。科学哲学のコンテクストの中でヘーゲル精神の現象学』の「序言」を読み直しました。

  1. イェーリングの「権利感情」論
  2. ヘーゲル『精神の現象学』「序言」における《哲学》と《科学》

7月(ヘーゲル

 7月はヘーゲルをテーマに書いています。

  1. ヘーゲル体系における完全性?
  2. カーネマンとヘーゲルの意志・思考論

8月(ヘーゲルヴィーコ

 8月からやや新しいテーマに挑戦し始めています。自分としては初めてヴィーコに言及しました。

  1. いわゆる「自由意志」論(1)
  2. 不満について

  3. ヘーゲルの「倫理」について

  4. ヴィーコの「共通感覚(常識)」論

  5. ヘーゲル『世界史の哲学』講義録における文献学的・解釈学的問題

  6. ヴィーコの文献を読むなど

9月(健康診断)

 9月は1記事しか書いてないですね。忙しかったんでしょう。

  1. 健康診断結果を分析する

10月(本居宣長、検索、Googleなど) 

 10月も忙しかったと思いますが、Googleの機能を百科事典や検索の歴史から考察しました。

  1. 熊野純彦『本居宣長』(作品社、2018年)
  2. 検索と参照──L'Encyclopédie・Cyclopædia・Wikipedia
  3. Google+の閉鎖とユーザーの情報流出について
  4. 松岡正剛『情報生命』(角川ソフィア文庫、2018年)

11月(Instagramベンヤミン

 11月はInstagramを始めてみました。そしてベンヤミンの写真論を読もうと思っているうちにいつの間にかベンヤミンの「歴史哲学テーゼ」を読み解いていました。

  1. 【音楽】よく聴く好きな曲【相川七瀬・茅原実里・MANISH】
  2. Instagram──スクエアのうちに表現されし美学
  3. Instagram(2)──調理としてのフィルター
  4. ベンヤミンの遺稿「歴史の概念について」

12月(ベンヤミン、リキッドバイオプシー、YouTube Music)

 12月は引き続きベンヤミンを読むとともに、医療技術やYouTube Musicのようなサービスについて書きました。

  1. ベンヤミンのいわゆる『複製技術時代の芸術作品』
  2. ベンヤミンの遺稿「歴史の概念について」(2)

  3. 文献表の作成について

  4. ガーダントヘルスとリキッドバイオプシー

  5. 「YouTube Music」について

  6. 架空のインタビュー

おわりに

 さて、いかがでしたでしょうか。

 僕が2018年に書いた記事のテーマが多岐にわたるため、僕の興味関心が一貫性のないもののように思われたかもしれません。実際そうかもしれませんし、実は通奏低音のように一貫したものが垣間見えたかもしれません。

 兎にも角にも、以上が今年1年間自分が書きたいように書いてきた結果です。もともと僕自身の興味関心が多岐にわたるため、大学で一つの専門に絞って研究を続けていくのが難しいから在野研究という形をとって書き散らしているのです。

 来年も今年同様に、自分の興味関心の赴くままに研究を続けたいと思います。

 今年一年お読みいただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。