まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ヘーゲル

ヘーゲルと医学——解剖学・有機体・病理学

目次 はじめに ヘーゲルと医学 ヘーゲルと解剖学 ホッブズと解剖生理学 文献 「自分自身が医者であり、しかも、きわめて思索的な医者でもあるケネー氏は、政治体についても同じ種類の理解を心に思い浮かべ、それは、一定の厳密な養生法——完全な自由と完全な…

ジャック・デリダ『弔鐘』覚書(5)

目次 ジャック・デリダ『弔鐘』(承前) (左)ヘーゲル欄 略号とコード 「無原罪懐胎」の恣意性 速記法のアンビバレントな両側面 文献 sakiya1989.hatenablog.com ジャック・デリダ『弔鐘』(承前) (左)ヘーゲル欄 略号とコード Sa sera désormais le si…

ジャック・デリダ『弔鐘』覚書(4)

目次 ジャック・デリダ『弔鐘』(承前) (左)ヘーゲル欄 〈絶対知〉とそのテクスト (右)ジュネ欄 〈残ったもの〉という計算不可能なものの計算可能性 文献 sakiya1989.hatenablog.com ジャック・デリダ『弔鐘』(承前) (左)ヘーゲル欄 〈絶対知〉とそ…

ジャック・デリダ『弔鐘』覚書(3)

目次 ジャック・デリダ『弔鐘』(承前) (左)ヘーゲル欄 「鷲(エグル)」に擬せられるヘーゲル (右)ジュネ欄 包摂関係にある不均等な二つの欄 文献 sakiya1989.hatenablog.com ジャック・デリダ『弔鐘』(承前) (左)ヘーゲル欄 「鷲(エグル)」に擬…

ジャック・デリダ『弔鐘』覚書(1)

目次 はじめに ジャック・デリダ『弔鐘』 (左)ヘーゲル欄 ヘーゲルから残ったもの (右)ジュネ欄 ジュネから残ったもの 文献 sakiya1989.hatenablog.com There is what counts: the operation in question involves several proper names. And glas, myri…

ヘーゲル『エンツュクロペディー』覚書:「動物有機体」篇(2)

目次 ヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』(承前) II「自然哲学」第3部「有機体物理学」C「動物有機体」 〈自己運動〉の偶然性 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』(承前) II「自然哲学…

ヘーゲル『エンツュクロペディー』覚書:「動物有機体」篇(1)

目次 はじめに ヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』 II「自然哲学」第3部「有機体物理学」C「動物有機体」 文献 はじめに 本稿ではヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』(Encyklopädie der philosophischen Wissenschaften i…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(4)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 婚姻における自然性と精神性 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 婚姻における自然性と精神性 第161節 婚姻は,…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(3)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 「家族」章の構成 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 「家族」章の構成 第160節 家族は以下の三つの面を通じて…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 家族の解体と市民社会への移行の見通し 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 家族の解体と市民社会への移行の見通…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(1)

目次 はじめに ヘーゲル『法の哲学』 第三部「人倫」第一章「家族」 「家族」の規定としての「愛」 文献 はじめに 本稿ではヘーゲル『法の哲学』第三部「人倫」第一章「家族」の読解を試みる. 家族という共同体では様々な諸問題が生じている.それは,例え…

ヘーゲル『精神現象学』読書会予習(2)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 精神(承前) 「純粋な事物」としての「朦朧とした織物」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 精神(承前) 「純粋な事物」としての「朦朧とした織物」 b 啓蒙の真理 朦朧として,もはや自…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「世界史」篇(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 世界史(承前) 四つの「世界史的帝国」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 世界史(承前) 四つの「世界史的帝国」 第354節 これら四つの原理に従って,世界史的諸帝国には次の四つが存在す…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「抽象法」篇(1)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第一部 抽象法 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第一部 抽象法 第34節 即自的かつ対自的に自由な意志も,この意志がその抽象的概念においてある場合には,直接性〔無媒介性〕という規定性の…

読書前ノート(2)

目次 読書前ノート(承前) 岩波哲男『ヘーゲル宗教哲学入門』(理想社、2014年) 読書前ノート(承前) 岩波哲男『ヘーゲル宗教哲学入門』(理想社、2014年) 神保町の三省堂書店でたまたま本書を見つけて手に取った。ヘーゲルの著作の背後には、常に宗教性…

ヘーゲル『精神現象学』読書会予習(1)

目次 はじめに ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 文献 はじめに 以下の内容は私が参加しているヘーゲル『精神現象学』読書会予習のためのメモであり,第三者に読まれることは想定していない. ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 第一に啓蒙は,…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「世界史」篇(1)

目次 ヘーゲル『法の哲学』 世界史 「世界史」における「普遍的精神」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』 世界史 「世界史」における「普遍的精神」 第341節 普遍的精神が定在する境位は,芸術においては直観と像,宗教においては感情と…

ヘーゲル『法の哲学』における「世界史」の位置付け

目次 はじめに なぜ「世界史」は『法の哲学』の最後に位置付けられているのか 「世界法廷」としての「世界史」 文献 はじめに 以下では,ヘーゲル『法の哲学』における「世界史」の位置付けについて見ていきたい. ヘーゲルの世界史の哲学,あるいは歴史哲学…

ヘーゲル社会哲学とジェンダー

はじめに どんな領域においても現代においてはジェンダーの問題を取り上げることなしに論じることはできない。哲学もまたそうである。私が繰り返し取り上げているヘーゲルの場合はどうだろうか。そもそもジュディス・バトラー自身がヘーゲル研究をバックボー…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(6)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 偶然性と必然性,自然態と人倫態,そして自由 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 偶然性と必然性,自然態と人倫態,そして自由 ——いま述べられた点に…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(5)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 「国家」を「市民社会」と取り違えてはならない 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 「国家」を「市民社会」と取り違えてはならない 第324節の注解を見…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(4)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 肯定的なものとしての国家の主権性と自主独立 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 肯定的なものとしての国家の主権性と自主独立 第324節 個々人の利益…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(3)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 国家の外部性と否定的連関 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 国家の外部性と否定的連関 第323節 定在においては,だから,国家が自己に対してもつこ…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 諸国家の独立性と統合の問題 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 諸国家の独立性と統合の問題 第322節 排他的な対゠自゠存在としての個体性は,他の諸…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(1)

目次 はじめに ヘーゲル『法の哲学』 対外主権性 個体性としての対外主権性 文献 はじめに 以下では,ヘーゲル『法の哲学』第三部「人倫」第三章「国家」A「国内法」II「対外主権性」を取り扱う. ヘーゲル『法の哲学』 対外主権性 個体性としての対外主権性…

ヘーゲル『論理の学』覚書(6)

目次 ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) 消えた「孤独者」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) 消えた「孤独者」 神学は,以前は,思弁的な秘儀や従属的ではあれ形而上学の弁護者であ…

ヘーゲル『精神現象学』に第二版は存在するか?

はじめに 先日「ヘーゲル『精神現象学』覚書(9)」という記事に関して,Twitterで小田智敏さんと浦隆美さんよりコメントを頂きました.その際に頂いたコメントの中で,ヘーゲル『精神現象学』のテクストに関する疑問が出ましたので,その点に関して以下に…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(11)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「もっとも困難な」こととしての「叙述してみせること」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「もっとも困難な」こととしての「叙述してみせること」 もっとも…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(10)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 相違とことがらの限界 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 相違とことがらの限界 おなじく,相違とはむしろことがらの限界であって,相違が存在するところでは…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(9)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「生成」の始まりと終わりとしての「目的」と「成果」 文献 小田智敏さんのコメント 浦隆美さんのコメント sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「生成」の始まりと終…