まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ヘーゲル

ヘーゲル『精神現象学』覚書(4)

目次 「哲学」と「解剖学」の違い 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「哲学」と「解剖学」の違い さらにヘーゲルは「哲学」が他の分野とは異なる性質をもつ点について、「解剖学」を例にあげて説明する。 これに対して言われなければならないことがある。たと…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(3)

目次 「仮象」としての「哲学」 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「仮象」としての「哲学」 続けてヘーゲルは『なぜ「哲学的な著作」においては「序文」が不適切に見えるのか』その理由について述べている。 というのも、なにをどのように、哲学をめぐって「…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(2)

目次 「序文」 「哲学的な著作」における「序文」の意義 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「序文」 よく言われることだが、『精神現象学』には「序文 Vorrede 」と「序論 Einleitung 」がある。「序文」も「序論」もほとんど似たような言葉だが、「序文 Vorr…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(1)

目次 はじめに 「学の体系」構想、サブタイトルとしての「精神現象学」 文献 はじめに このシリーズではヘーゲル『精神現象学』(熊野純彦訳、筑摩書房、2018年)を読む。 私が『精神現象学』を読み始めたのは、およそ十年前に遡ることができる。もともとヘ…

ヘーゲル『精神現象学』立法理性のコンテクストとカント批判

目次 はじめに ⒈ 先行研究におけるカント批判という読解 ⒉ コンスタンとカントの虚言論争というコンテクスト 文献 はじめに 今回は「ヘーゲル『精神現象学』立法理性のコンテクストとカント批判」というテーマで書く。その概要は以下の通りである。 我々は(…

ヘーゲル『世界史の哲学』講義録における文献学的・解釈学的問題

今回は、ヘーゲル『世界史の哲学』講義録における文献学的・解釈学的問題というテーマで書きたいと思います。 目次 はじめに 底本は最新の資料ではない?──文献学的問題 『世界史の哲学』講義録における解釈学的問題 結語 参考文献 はじめに 先日、ヘーゲル…

ヘーゲルの「倫理」について

今回はヘーゲルの「倫理」について書きたいと思います。 目次 はじめに ヘーゲルの「倫理」 文献 はじめに 前回の記事で毎日更新する意志を提示しましたが、実際に毎日書こうとすると、体力は持たないし書く内容も頭に浮かばないということで、結構キツイも…

カーネマンとヘーゲルの意志・思考論

目次 はじめに カーネマンの意志・思考論の2類型(システム1・システム2) ヘーゲルの意志・思考論の3類型(自然意志・選択意志・自由意志) カーネマンとヘーゲルの意志・思考論の違い 文献 はじめに 今回は、ダニエル・カーネマンとヘーゲルの意志・思…

ヘーゲル体系における完全性?

目次 はじめに ヘーゲル体系における完全性? 文献 はじめに 今月初めてのブログ更新です。最近ブログの更新が滞っていたのは、ヘーゲルのテクストと真面目に格闘していたからです。真面目に格闘していたと言っても、正直頭が疲れるだけで全然前に進んでいな…

ヘーゲル『精神の現象学』「序言」における《哲学》と《科学》

目次 はじめに 「哲学が科学に高まる」とはどういうことなのか 「序言(Vorrede)」は哲学的著作にとって余計なものなのか 文献 はじめに 今回は、ヘーゲルにおける《哲学》と《科学》について書きたいと思います。 前々回、私は「ホッブズの「哲学=科学」…

ヘーゲル『法の哲学』における「正義」の用例集

今回は、ヘーゲル『法の哲学』における「正義(Gerechtigkeit)」の用例を以下に示します。これは「抜粋ノート」に過ぎず、本来であればコメントしてしかるべきなのは承知しております。が、このように用例集を作るだけでも、ヘーゲルが「正義」という語をど…

ヘーゲルの「正義」論

目次 「正義」と「平等」 iusの分離としての「権利(Recht)」と「正義(Gerechtigkeit)」 文献 今回は、ヘーゲル『法の哲学』におけるヘーゲルの正義論について書きたいと思います。 sakiya1989.hatenablog.com 「正義」と「平等」 ヘーゲルの『法の哲学』…