まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

研究ノート

ホッブズ『リヴァイアサン』覚書(5)

目次 ホッブズ『リヴァイアサン』(承前) 序説(承前) 本書の構成 文献 sakiya1989.hatenablog.com ホッブズ『リヴァイアサン』(承前) 序説(承前) 本書の構成 この人工的人間の本性を叙述するために、私は、 第一に、それの素材 Matter と製作者、それ…

ホッブズ『リヴァイアサン』覚書(4)

目次 ホッブズ『リヴァイアサン』(承前) 序説(承前) 人間の機構に擬えられし政治概念 文献 sakiya1989.hatenablog.com ホッブズ『リヴァイアサン』(承前) 序説(承前) 人間の機構に擬えられし政治概念 そして、そのなかで、主権 Soveraignty は全身体…

ホッブズ『リヴァイアサン』覚書(3)

目次 ホッブズ『リヴァイアサン』(承前) 序説(承前) ホッブズの合理的な「自然」観 近代的な「国家」概念としての「リヴァイアサン」 なぜホッブズは「リヴァイアサン」という呼び名を「国家」概念に与えたのか 文献 sakiya1989.hatenablog.com ホッブズ…

ホッブズ『リヴァイアサン』覚書(2)

目次 ホッブズ『リヴァイアサン』 序説 「自動機械」の政治哲学への応用 自然という技術と人間の技術 文献 sakiya1989.hatenablog.com ホッブズ『リヴァイアサン』 序説 「自動機械」の政治哲学への応用 まずは「序説」から見ていこう。 自然(神がそれによ…

ホッブズ『リヴァイアサン』覚書(1)

目次 はじめに 『リヴァイアサン』のタイトルについて 文献 はじめに この連載ではホッブズ『リヴァイアサン』(水田洋訳、岩波文庫)を読んでいきたいと思う。なお『リヴァイアサン』の初版の種類と口絵については下記リンク先を参照されたい。 sakiya1989.…

アダム・スミス『国富論』覚書(1)

目次 はじめに アダム・スミス『国富論』 序と構想 文献 はじめに 本稿ではアダム・スミス『国富論』(高哲男訳、講談社)を読む。 私は以前、岩波文庫で『国富論』を読んだことがあるが、いわゆる「道徳哲学 moral philosophy 」の教授アダム・スミス(1723…

〔翻訳〕デステュット・ド・トラシー『観念学要論』(7)

目次 デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(承前) イントロダクション(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(…

〔翻訳〕デステュット・ド・トラシー『観念学要論』(6)

目次 デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(承前) イントロダクション(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(…

〔翻訳〕デステュット・ド・トラシー『観念学要論』(5)

目次 デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(承前) イントロダクション(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(…

フーコー『言葉と物』覚書(1)

目次 はじめに フーコー『言葉と物』 序 「われわれ」の思考を揺るがす「他なる思考」 文献 はじめに このシリーズではミシェル・フーコー『言葉と物』(渡辺一民・佐々木明訳、新潮社)を読んでいきたい。 筆者はフーコーの著作に何度かチャレンジしてみた…

〔翻訳〕デステュット・ド・トラシー『観念学要論』(4)

目次 デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(承前) イントロダクション(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(…

〔翻訳〕デステュット・ド・トラシー『観念学要論』(3)

目次 デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(承前) イントロダクション(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(…

〔翻訳〕デステュット・ド・トラシー『観念学要論』(2)

目次 デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(承前) イントロダクション(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版(承前) 第一部 固有の意味での観念学(…

〔翻訳〕デステュット・ド・トラシー『観念学要論』(1)

目次 はじめに デステュット・ド・トラシー『観念学要論』第二版 第一部 固有の意味での観念学 イントロダクション 文献 はじめに かつて私は大井赤亥さん(政治思想史・政治家)に次のようにTweetしたことがあった。 「イデオロギーという言葉の原義は「虚…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(11)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) ある商品から別の商品への転化、そして貨幣 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前)…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(10)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 商品の価値と用途 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値に…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(9)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 「内在的効能」の普遍性 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(8)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 「価値」と「効能」、あるいは「交換価値」と「使用価値」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(7)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 物の価値は何によって決まるか 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(6)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 価値は何によって変化するか 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(5)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 古代の神話のうちに見いだされし重商主義 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) …

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(4)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 「内在価値」の行方 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(3)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 人類は何によって区別されるか 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および…

「価値」についての覚書

目次 はじめに ホッブズの「価値」論 文献 はじめに 以下では、これまでに「価値」という概念がどのように論じられてきたのかを、トマス・ホッブズ、アダム・スミス、カール・マルクスらの著作を通してみていきたいと思う。 ホッブズの「価値」論 ホッブズは…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(2)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物の価値について(承前) 身体の諸欲求 精神の諸欲求 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富、および諸物…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(1)

目次 はじめに ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』 富、および諸物の価値について 文献 はじめに 以下ではニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究:ロック氏の貨幣の価値の引き上げについての考察に答えて』(Nicholas …

マルクス『資本論』覚書(6)

目次 「使用価値」と「商品体」 worth と value の語源学:ゲルマン語派とロマンス語派 「情報の非対称性」としての商品知識 第二版から削除された文言「人間的生活にとって」 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「使用価値」と「商品体」 (1)ドイツ語版『…

マルクス『資本論』覚書(5)

目次 「物」はいかにして「有用」たり得るか 磁石の属性と磁極の発見についての科学史 マルクスによるバーボン批判:諸物に内在する「効力 Vertue 」と使用価値 『資本論』初版における強調(隔字体)の意義 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「物」はいかに…

マルクス『資本論』覚書(4)

目次 〈手段〉としての「商品」 経済学者バーボン 文献 sakiya1989.hatenablog.com 〈手段〉としての「商品」 (1)ドイツ語版『資本論』初版 商品は、まず第一に、外的対象であり、その諸属性によって人間のなんらかの種類の欲望を満足させる物である。こ…

マルクス『資本論』覚書(3)

目次 「構成要素的な形式」としての個々の商品 ungeheure をどう解釈するか 市民社会から資本主義社会の分析へ 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「構成要素的な形式」としての個々の商品 『資本論』第一部は次の文章から始まる。 (1)ドイツ語版『資本論』…