まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

研究ノート

マルクス『資本論』覚書(19)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 〈労働生産力〉の様々な複合的諸要因 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 〈労働生産力〉の様々な複合的諸要因 (1)ドイツ語初版 …

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(3)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 「家族」章の構成 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 「家族」章の構成 第160節 家族は以下の三つの面を通じて…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 家族の解体と市民社会への移行の見通し 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 家族の解体と市民社会への移行の見通…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(1)

目次 はじめに ヘーゲル『法の哲学』 第三部「人倫」第一章「家族」 「家族」の規定としての「愛」 文献 はじめに 本稿ではヘーゲル『法の哲学』第三部「人倫」第一章「家族」の読解を試みる. 家族という共同体では様々な諸問題が生じている.それは,例え…

自民党「日本国憲法改正草案」批判(2)

目次 自民党「日本国憲法改正草案」(承前) 前文(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com 自民党「日本国憲法改正草案」(承前) 前文(承前) 次の第二段落に示されているのは,国際社会において果たすべき「日本国」の役割——自民党がそのように考える限…

自民党「日本国憲法改正草案」批判(1)

目次 はじめに 自民党「日本国憲法改正草案」 前文 「日本国民」の代わりに主体化された「日本国」 反近代的概念としての「日本国」 文献 sakiya1989.hatenablog.com はじめに 以下では,自民党「日本国憲法改正草案」(2012年,以下「改憲草案」と略記する…

憲法改正・統一教会・民主主義

先日射殺された安倍晋三(1954-2022)元首相は,亡くなる5日前に千葉で行った講演の中でも憲法改正(以下,「改憲」と略記)の必要性を力説していた*1.改憲に関して岸田文雄(1957-)現首相は,安倍晋三の改憲についての「思いを受け継ぎ、果たせなかった難…

『共産党宣言』覚書(4)

目次 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア(承前) 階級対立の単純化という近代市民社会の特徴 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア(承前) …

ヘーゲル『精神現象学』読書会予習(2)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 精神(承前) 「純粋な事物」としての「朦朧とした織物」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 精神(承前) 「純粋な事物」としての「朦朧とした織物」 b 啓蒙の真理 朦朧として,もはや自…

『共産党宣言』覚書(3)

目次 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア 階級闘争史としての社会史 ツンフト内部闘争 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア 階級闘争史とし…

『共産党宣言』覚書(2)

目次 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 「共産主義の幽霊」というメルヒェンとその事実 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 「共産主義の幽霊」というメルヒェンとその事実 『宣言』は主に四つの章から成り…

『共産党宣言』覚書(1)

目次 はじめに 『共産党宣言』初版(23ページ本) 『共産党宣言』初版の異本について 文献 はじめに 以下では『共産党宣言』(Manifest der Kommunistischen Partei, 1848,以下『宣言』)の読解を試みる. マルクス『新訳 共産党宣言 初版ブルクハルト版(1…

ルソー『社会契約論』(10)

目次 ルソー『社会契約論』(承前) 第一編 第三章 最強者の権利について 第四章 奴隷状態について 第五章 最初の約束につねにさかのぼらなければならないこと 第六章 社会契約について 文献 sakiya1989.hatenablog.com ルソー『社会契約論』(承前) 第一編…

フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』覚書(3)

目次 フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) プロテスタンティズムの理神論 文献 sakiya1989.hatenablog.com フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) プロテスタンティズムの理神論 3 しかしながら,プロテスタンティズムは,神それ…

フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』覚書(2)

目次 フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) 近世の課題とプロテスタンティズム 文献 sakiya1989.hatenablog.com フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) 近世の課題とプロテスタンティズム 1 近世の課題は,神の現実化と人間化——神…

フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』覚書(1)

目次 はじめに フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(1843年) 文献 はじめに 本稿ではルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ(Ludwig Andreas Feuerbach, 1804-1872)の『将来の哲学の根本命題』(Grundsätze der Philosophie der Zukunft, 1…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「世界史」篇(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 世界史(承前) 四つの「世界史的帝国」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 世界史(承前) 四つの「世界史的帝国」 第354節 これら四つの原理に従って,世界史的諸帝国には次の四つが存在す…

読書前ノート(7)

目次 読書前ノート(承前) 梅田百合香『ホッブズ リヴァイアサン シリーズ世界の思想』(KADOKAWA、2022年) sakiya1989.hatenablog.com 読書前ノート(承前) 梅田百合香『ホッブズ リヴァイアサン シリーズ世界の思想』(KADOKAWA、2022年) 「シリーズ世…

デカルトにとっての〈数学〉:『方法序説』を中心に

目次 デカルトにとっての〈数学〉:『方法序説』を中心に 文献 sakiya1989.hatenablog.com デカルトにとっての〈数学〉:『方法序説』を中心に ここでは先ず、デカルトが〈数学〉についてどのように考えていたのかという点について、彼の『方法序説』を中心…

〈哲学〉と〈数学〉の関係を考える

目次 はじめに 思考実験その一:〈哲学〉と〈数学〉の四則演算 思考実験その二:等式の変形 〈哲学〉の条件としての〈数学〉 文献 はじめに 〈数学〉の発展がその時代の〈哲学〉に与えた影響は決して少なくない。かの偉大な哲学者プラトンは、算術・幾何学・…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「抽象法」篇(1)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第一部 抽象法 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第一部 抽象法 第34節 即自的かつ対自的に自由な意志も,この意志がその抽象的概念においてある場合には,直接性〔無媒介性〕という規定性の…

読書前ノート(6)

目次 読書前ノート(承前) 佐藤直樹『基礎から身につく「大人の教養」 東京藝大で教わる西洋美術の見かた』(世界文化社、2021年) カート・セリグマン『魔法 その歴史と正体』(平田寛・澤井繁男訳、平凡社、2021年) sakiya1989.hatenablog.com 読書前ノ…

読書前ノート(5)

目次 読書前ノート(承前) イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』(金子洋之・大西琢朗訳、森北出版、2017年) sakiya1989.hatenablog.com 読書前ノート(承前) イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』(金子洋之・大西琢…

読書前ノート(4)

目次 読書前ノート(承前) 蛯谷敏『レゴ——競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方』(ダイヤモンド社、2021年) sakiya1989.hatenablog.com 読書前ノート(承前) 蛯谷敏『レゴ——競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方』(ダイヤモンド…

読書前ノート(3)

目次 読書前ノート(承前) 前田鎌利『課長2.0 リモートワーク時代の新しいマネージャーの思考法』(ダイヤモンド社、2021年) sakiya1989.hatenablog.com 読書前ノート(承前) 前田鎌利『課長2.0 リモートワーク時代の新しいマネージャーの思考法』(ダイ…

読書前ノート(2)

目次 読書前ノート(承前) 岩波哲男『ヘーゲル宗教哲学入門』(理想社、2014年) sakiya1989.hatenablog.com 読書前ノート(承前) 岩波哲男『ヘーゲル宗教哲学入門』(理想社、2014年) 神保町の三省堂書店でたまたま本書を見つけて手に取った。ヘーゲルの…

読書前ノート(1)

目次 はじめに 読書前ノート 赤松明彦『『バガヴァッド・ギーター』——神に人の苦悩は理解できるのか?』(岩波書店、2008年) 臼杵陽『大川周明 イスラームと天皇のはざまで』(青土社、2010年) エドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性…

ヘーゲル『精神現象学』読書会予習(1)

目次 はじめに ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 文献 はじめに 以下の内容は私が参加しているヘーゲル『精神現象学』読書会予習のためのメモであり,第三者に読まれることは想定していない. ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 第一に啓蒙は,…

バウムガルテン『美学』覚書(1)

目次 はじめに バウムガルテン『美学』第一巻 序論 美学に装飾された〈花冠〉 感性的認識の〈学問〉としてのバウムガルテン美学 美の表象の複合体としての〈感性的認識〉 文献 はじめに 本稿ではアレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン(Alexander Go…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「世界史」篇(1)

目次 ヘーゲル『法の哲学』 世界史 「世界史」における「普遍的精神」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』 世界史 「世界史」における「普遍的精神」 第341節 普遍的精神が定在する境位は,芸術においては直観と像,宗教においては感情と…