2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧
岩波哲男『ヘーゲル宗教哲学入門』(理想社、2014年) 神保町の三省堂書店でたまたま本書を見つけて手に取った。ヘーゲルの著作の背後には、常に宗教性(とりわけキリスト教の)が垣間見える。それは『精神現象学』であれ、『論理学』であれ、『エンツュクロ…
目次 読書前ノート 赤松明彦『『バガヴァッド・ギーター』——神に人の苦悩は理解できるのか?』(岩波書店、2008年) 臼杵陽『大川周明 イスラームと天皇のはざまで』(青土社、2010年) エドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(…
目次 はじめに ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 文献 はじめに 以下の内容は私が参加しているヘーゲル『精神現象学』読書会予習のためのメモであり,第三者に読まれることは想定していない. ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 第一に啓蒙は,…
目次 はじめに 承認のリーダーシップ 言葉の生命力を信じる 人々を笑顔にする仕事は直接目に見えない はじめに 最近YouTubeで鴨頭嘉人(1966-)さんの講演を聴いている.しかも繰り返し繰り返しである.鴨頭さんの講演が素晴らしく面白く仕事の為になり,他…
目次 はじめに バウムガルテン『美学』第一巻 序論 美学に装飾された〈花冠〉 感性的認識の〈学問〉としてのバウムガルテン美学 美の表象の複合体としての〈感性的認識〉 文献 はじめに 本稿ではアレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン(Alexander Go…
目次 ヘーゲル『法の哲学』 世界史 「世界史」における「普遍的精神」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』 世界史 「世界史」における「普遍的精神」 第341節 普遍的精神が定在する境位は,芸術においては直観と像,宗教においては感情と…
目次 はじめに なぜ「世界史」は『法の哲学』の最後に位置付けられているのか 「世界法廷」としての「世界史」 文献 はじめに 以下では,ヘーゲル『法の哲学』における「世界史」の位置付けについて見ていきたい. ヘーゲルの世界史の哲学,あるいは歴史哲学…