まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「市民(シトワイヤン)」とは「道徳的人間」のことなのか——2020年度センター試験「倫理」の問題から考える

目次 はじめに 中江兆民が翻訳したのは『社会契約論』なのか 「市民(シトワイヤン)」とは「道徳的人間」のことなのか ルソー『社会契約論』における「道徳」 ルソー『社会契約論』における「市民(シトワイヤン)」 高い教養と道徳的能力が要請される「士…

ルソー『言語起源論』覚書(3)

目次 第七章 近代の韻律法について 第八章 諸言語の起源における一般的および地域的差異 第九章 南方の諸言語の形成 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第七章 近代の韻律法について この章では主に「アクサン」に対する先入観が批判されている。 われわれには…

ルソー『言語起源論』覚書(2)

目次 ルソー『言語起源論』(承前) 第四章 最初の言語の特徴的性質、およびその言語がこうむったはずの変化について 第五章 文字表記(エクリチュール)について 野生人と野蛮人 古代メキシコ人と古代エジプト人の文字の描き方 なぜブロストフェドン方式は…

『音楽思想史』への取り組み(2)

目次 『音楽思想史』に関する先行研究 ルソー関連文献 板野和彦「ルソーの音楽教育観に関する研究」(明星大学教育学研究紀要第18号、2003年) 小田部胤久「ルソーとスミス——芸術の自然模倣説から形式主義的芸術観はいかにして生まれたのか——」(東京大学美…

ルソー『言語起源論』覚書(1)

目次 はじめに ルソー『言語起源論』(1781年) 第一章 われわれの考えを伝えるためのさまざまな方法について 話し言葉(パロール)と言語(ランガージュ) 第二章 ことばの最初の発明は欲求に由来するのではなく、情念に由来するということ 第三章 最初の言…

『音楽思想史』への取り組み(1)——ルソーとアドルノを中心に

目次 はじめに 『音楽思想史』のために最近買った本 アタナシウス・キルヒャー『普遍音樂 調和と不調和の大いなる術』(菊池賞訳、工作舎、2013年) ジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑 よみがえる普遍の夢』(川島昭夫訳、澁澤龍彦・中野美代子…