まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

マルクス

マルクス『資本論』覚書(6)

目次 「使用価値」と「商品体」 worth と value の語源学:ゲルマン語派とロマンス語派 「情報の非対称性」としての商品知識 第二版から削除された文言「人間的生活にとって」 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「使用価値」と「商品体」 (1)ドイツ語版『…

マルクス『資本論』覚書(5)

目次 「物」はいかにして「有用」たり得るか 磁石の属性と磁極の発見についての科学史 マルクスによるバーボン批判:諸物に内在する「効力 Vertue 」と使用価値 『資本論』初版における強調(隔字体)の意義 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「物」はいかに…

マルクス『資本論』覚書(4)

目次 〈手段〉としての「商品」 経済学者バーボン 文献 sakiya1989.hatenablog.com 〈手段〉としての「商品」 (1)ドイツ語版『資本論』初版 商品は、まず第一に、外的対象であり、その諸属性によって人間のなんらかの種類の欲望を満足させる物である。こ…

マルクス『資本論』覚書(3)

目次 「構成要素的な形式」としての個々の商品 ungeheure をどう解釈するか 市民社会から資本主義社会の分析へ 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「構成要素的な形式」としての個々の商品 『資本論』第一部は次の文章から始まる。 (1)ドイツ語版『資本論』…

マルクス『資本論』覚書(2)

目次 第一部 資本の生産過程 『資本論』初版と第二版における篇章の区分けの違い 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第一部 資本の生産過程 『資本論』第一巻は「第一部 資本の生産過程」に該当する。その「初版序文」において、続編の構成は次のように予告さ…

マルクス『資本論』覚書(1)

目次 はじめに 「資本」と「政治経済学」 タイトルにおける Zur の有無 『資本論』の翻訳者たち 文献 はじめに 先日Twitterで「資本」という語に言及したTweetを見かけた。詳細は割愛させていただくが、そのTweetの「気持ち」はわからなくもないが、その内容…

ヴィーコ『新しい学』覚書(13)

目次 (承前)著作の観念 「新しい批判術」 ヴィーコとマルクス 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)著作の観念 「新しい批判術」 続いてヴィーコは「新しい批判術」という自身の方法について述べています。 さらに、ここで触れておくなら、この著作で…

サイード『オリエンタリズム』覚書(3)

目次 序説(二) 「オリエント」とヴィーコの「原理」 文献 sakiya1989.hatenablog.com 序説(二) 「オリエント」とヴィーコの「原理」 サイードはヴィーコの「原理」を「オリエント」の解明へと応用する。 I have begun with the assumption that the Orie…

私の外国語学習歴(2)フランス語でマルクスを読む

前回からの続きです。 sakiya1989.hatenablog.com 社会思想史のゼミに入る そんな感じで、大学二年でドイツ語とフランス語を独学でサラッと学んできました。これらの言語を学ぼうと思ったのは、そもそも当時の私がすでに生涯、思想や哲学の研究を本格的に行…

私にとっての〈在野研究者〉

目次 はじめに Twitter上の「在野研究者」についての意見 1.「在野研究者」よりも相応しい名称がある(フリーランス・独立(系)研究者・日曜研究者など) 2.「在野」とは辞書的には「官」に対する「民」を意味する。それゆえ「在野研究者」は、民間の私大…