まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ラテン語

マルクス『資本論』覚書(6)

目次 「使用価値」と「商品体」 worth と value の語源学:ゲルマン語派とロマンス語派 「情報の非対称性」としての商品知識 第二版から削除された文言「人間的生活にとって」 文献 sakiya1989.hatenablog.com 「使用価値」と「商品体」 (1)ドイツ語版『…

スピノザ『エチカ』覚書(10)

目次 (承前)第一部 神について 自然と実体 「定義三および公理六」? 各国語版『エチカ』の比較対照 フランス語版『エチカ』(1842年) 英語版『エチカ』(1891年) オランダ語版『エチカ』(1895年) オランダ語版『エチカ』(1677年) 文献 sakiya1989.h…

スピノザ『エチカ』覚書(9)

目次 (承前)第一部 神について 物を区別するもの 知性の外部は存在するのか 「物」と「実体」の関係 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一部 神について 物を区別するもの 前回の定理三を考察した際に、「物」を「実体」と同一視してもよいかとい…

スピノザ『エチカ』覚書(8)

目次 (承前)第一部 神について 「物」と「実体」 Q.E.D. 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一部 神について 「物」と「実体」 定理三では共通点と因果の関係について述べられている。 定理三 相互に共通点を有しない物は、その一が他の原因たるこ…

スピノザ『エチカ』覚書(7)

目次 (承前)第一部 神について 異なった属性を有する二つの実体 二つの実体を知覚する知性 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一部 神について 異なった属性を有する二つの実体 定理二では「異なった属性を有する二つの実体」について述べられてい…

スピノザ『エチカ』覚書(6)

目次 (承前)第一部 神について 定理 アプリオリな「実体」 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一部 神について 定理 さて、以上の「定義」と「公理」を踏まえた上で、「定理」が述べられる。第一部の「定理」は全部で三十六つ出てくる。 アプリオ…

スピノザ『エチカ』覚書(5)

目次 (承前)第一部 神について 公理 存在様式の区別 概念規定 因果 因果と認識 共通の認識と概念 真の観念 〈非 - 存在〉概念 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一部 神について 公理 続いてスピノザは「公理」について述べている。 「公理」とは…

スピノザ『エチカ』覚書(4)

目次 (承前)第一部 神について 「類」と有限性・限定性 自己充足せる「実体」 「属性」と構成物 「様態」と他なるあり方 神と無限性 自律と他律 永遠=存在 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一部 神について 他の定義についてもざっと目を通して…

スピノザ『エチカ』覚書(3)

目次 (承前)第一部 神について 抹消された主体、「私」という主語 「自己原因」の解釈と「神の存在証明」 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一部 神について 「定義」の内容についてもう少し詳しく検討を加えてみたい。 抹消された主体、「私」と…

スピノザ『エチカ』覚書(2)

目次 第一部 神について 定義 隔字体のない原文 「定義」における「幾何学的秩序」 知解可能なものとしての「神」 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第一部 神について スピノザ『エチカ』の第一部は「神について」である。どうして「神について」の論証から…

スピノザ『エチカ』覚書(1)

目次 はじめに スピノザの『エチカ』 「幾何学的秩序に従って論証された」 スピノザ以前のユークリッド幾何学の哲学者への影響——ホッブズの場合 スピノザと幾何学的秩序 幾何学の発展——ユークリッド幾何学から非ユークリッド幾何学へ 本書の部門構成 文献 は…

私の外国語学習歴(2)フランス語でマルクスを読む

前回からの続きです。 sakiya1989.hatenablog.com 社会思想史のゼミに入る そんな感じで、大学二年でドイツ語とフランス語を独学でサラッと学んできました。これらの言語を学ぼうと思ったのは、そもそも当時の私がすでに生涯、思想や哲学の研究を本格的に行…

スピノザ『神学・政治論』における聖書解釈

はじめに 皆さんはスピノザ(Spinoza, 1632-1677)*1という哲学者をご存知でしょうか。スピノザはアムステルダムのユダヤ共同体のうちに生まれましたが、徐々にユダヤ教の教義に疑問を抱くようになり、また活発化していた反デカルト主義運動の潮流のため、ユ…

ホッブズの権利論——自然権と自由

目次 承前 ホッブズの「自然権」 「自然権」と「自由」 文献 承前 今回はホッブズの権利論*1について書きたいと思います。 この記事は以下の記事の続きです。 sakiya1989.hatenablog.com 「権利」はオランダ語の regt や英語の right の翻訳語として用いられ…