まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

読書メモ

ジャック・デリダ「署名 出来事 コンテクスト」覚書(1)

目次 はじめに ジャック・デリダ「署名 出来事 コンテクスト」 文献 はじめに ジャック・デリダ(Jacques Derrida, 1930-2004)の有名なテクストに「署名 出来事 コンテクスト」(signature événement contexte, 1971)がある。このテクストは、1971年にモン…

読書前ノート(12)

目次 國分功一郎『スピノザ——読む人の肖像』(岩波書店、2022年) 「……を私は……と解する」という定義の仕方は、ただ単に「名目的な」だけなのか 國分功一郎『スピノザ——読む人の肖像』(岩波書店、2022年) 「……を私は……と解する」という定義の仕方は、ただ…

読書前ノート(11)

目次 小松原織香『当事者は嘘をつく』(筑摩書房、2022年) 〈性暴力〉という物語り 「ナラティブアプローチ」と「嘘」 〈性暴力〉とは何か 「刑事司法の枠組み」から外れる〈性暴力〉 「彼」の発言と振る舞いの矛盾 ドーナツの「穴」のような「語り得(え)…

読書前ノート(10)

目次 読書前ノート(承前) ジョルジョ・アガンベン『身体の使用 脱構成的可能態の理論のために』(上村忠男訳、みすず書房、2016年) 読書前ノート(承前) ジョルジョ・アガンベン『身体の使用 脱構成的可能態の理論のために』(上村忠男訳、みすず書房、2…

読書前ノート(9)

目次 読書前ノート(承前) 平野啓一郎『私とは何か——「個人」から「分人」へ』(講談社、2021年) メタバースと〈分人主義〉 読書前ノート(承前) 平野啓一郎『私とは何か——「個人」から「分人」へ』(講談社、2021年) メタバースと〈分人主義〉 メタバー…

読書前ノート(8)

目次 読書前ノート(承前) バーチャル美少女ねむ『メタバース進化論——仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界』(技術評論社、2022年) それは参与観察さえ〈超えて〉いる 読書前ノート(承前) バーチャル美少女ねむ『メタバース進化論——仮想現…

読書前ノート(7)

目次 読書前ノート(承前) 梅田百合香『ホッブズ リヴァイアサン シリーズ世界の思想』(KADOKAWA、2022年) 読書前ノート(承前) 梅田百合香『ホッブズ リヴァイアサン シリーズ世界の思想』(KADOKAWA、2022年) 「シリーズ世界の思想」という企画を立ち…

読書前ノート(6)

目次 読書前ノート(承前) 佐藤直樹『基礎から身につく「大人の教養」 東京藝大で教わる西洋美術の見かた』(世界文化社、2021年) カート・セリグマン『魔法 その歴史と正体』(平田寛・澤井繁男訳、平凡社、2021年) 読書前ノート(承前) 佐藤直樹『基礎…

読書前ノート(5)

目次 読書前ノート(承前) イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』(金子洋之・大西琢朗訳、森北出版、2017年) 読書前ノート(承前) イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』(金子洋之・大西琢朗訳、森北出版、2017年) 最…

読書前ノート(4)

目次 読書前ノート(承前) 蛯谷敏『レゴ——競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方』(ダイヤモンド社、2021年) 読書前ノート(承前) 蛯谷敏『レゴ——競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方』(ダイヤモンド社、2021年) 「ソフトバンク…

読書前ノート(3)

目次 読書前ノート(承前) 前田鎌利『課長2.0 リモートワーク時代の新しいマネージャーの思考法』(ダイヤモンド社、2021年) 読書前ノート(承前) 前田鎌利『課長2.0 リモートワーク時代の新しいマネージャーの思考法』(ダイヤモンド社、2021年) 前田鎌…

読書前ノート(2)

目次 読書前ノート(承前) 岩波哲男『ヘーゲル宗教哲学入門』(理想社、2014年) 読書前ノート(承前) 岩波哲男『ヘーゲル宗教哲学入門』(理想社、2014年) 神保町の三省堂書店でたまたま本書を見つけて手に取った。ヘーゲルの著作の背後には、常に宗教性…

読書前ノート(1)

目次 はじめに 読書前ノート 赤松明彦『『バガヴァッド・ギーター』——神に人の苦悩は理解できるのか?』(岩波書店、2008年) 臼杵陽『大川周明 イスラームと天皇のはざまで』(青土社、2010年) エドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性…

アマゾンについての新刊3冊

昨日、アマゾンについての新刊を買いました。 目次 佐藤将之『アマゾンのすごいルール』(宝島社) 鈴木康弘『アマゾンエフェクト!』(プレジデント社) GAFAリサーチ・ジャパン『アマゾンがわかる』(ソシム) まとめ 文献 佐藤将之『アマゾンのすごいルー…

ヘーゲルの「正義」論

目次 「正義」と「平等」 iusの分離としての「権利(Recht)」と「正義(Gerechtigkeit)」 文献 今回は、ヘーゲル『法の哲学』におけるヘーゲルの正義論について書きたいと思います。 sakiya1989.hatenablog.com 「正義」と「平等」 ヘーゲルの『法の哲学』…

【読書メモ】神田昌典『新装版 非常識な成功法則』(フォレスト出版)

神田昌典『新装版 非常識な成功法則』(フォレスト出版) は、結構度肝を抜かれる内容です。確かに著者が「この本は私が一番書きたくなかった本」というのは頷けます。でも、だからこそ使えるノウハウが詰まっています。読んだのはもう数ヶ月前ですが、めち…

【読書メモ】フランシス・ギース『中世ヨーロッパの騎士』(椎野淳訳、講談社学術文庫、2017年)

以前、「セールスマンとは中世の騎士のようなもの」という記事を書きました。 sakiya1989.hatenablog.com この記事を書いた後で、そもそも「中世の騎士」ってどんな存在なんだっけ?ということが頭の片隅で常に気になっていました。 よくよく考えてみると、…

【読書メモ】マーク・ジェフリー『データ・ドリブン・マーケティング』

マーク・ジェフリー『データ・ドリブン・マーケティング』(ダイヤモンド社、2017年)を読んでみた。 邦訳の180頁にこんなくだりがあった。 ジェフリーは携帯電話が故障してしまったため、朝早くケータイショップに行ったが、店員は「45分待ちです」と譲らず…

【読書メモ】伊賀泰代『生産性』

久々の更新です。 今月は忙しくて、全然ブログ更新できませんでした。今回の記事もメモのような感じです。 伊賀泰代『生産性』ダイヤモンド社、2016年 昨日、立ち読みしたらビビっときた文章があったので、即買っちゃいました。下に 引用します。 「マッキン…

最近読んだ本とか(企業、経営、ビジネス書)

今日はなんとなく僕が最近(ここ半年ぐらいで)読んだ本を一部リストアップしておきます。読んだ本全て挙げようと思ったのですが、意外に数が多くて一度に書ききれないです。あくまで自分の整理のためですので、カテゴリー別にピックアップします。 余談です…

【読書メモ】ドゥルーズ&ガタリ『千のプラトー』にsujet(主体、主題)はあるのか?

今日はダヴィッド・ラプジャードの『ドゥルーズ 常軌を逸脱する運動』について書きます。この本は、ドゥルーズのあらゆる著作を一冊の中に凝縮したような本です。たった一冊なのに、非常によくまとまっています。しかもただまとめるだけでなく、ドゥルーズの…

【読書メモ】ショーペンハウアーの「オカルト的性質」について

今日はショーペンハウアーの「オカルト的性質」について書きます。 昨日、ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』を読んでいたら、qualitas occulutaっていう言葉が出てきました。西尾幹二訳では「隠れた特性」と訳されています。 僕はocculutaとい…