2023-07-07 読書前ノート(27)志村真幸『未完の天才 南方熊楠』 読書メモ 南方熊楠 志村真幸『未完の天才 南方熊楠』(講談社、2023年) 通勤中に読んでいたが面白くて仕方がない。熊楠は抜粋ノートを作っていた。子どもの頃から大量に。マルクスと同じように。熊楠は対訳本を用いて様々な言語を学んでいた。酒場のカウンターで聴き耳をしてリスニング力を高めていたという。 熊楠は「エコロジー」(ヘッケル)という言葉を勝義の意味で用いていた。熊楠の神社合祀反対運動は、木々の伐採がもたらす生態系秩序の破壊につながることを捉えていた。