まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

読書前ノート(26)石原真人『自分でパパッとできる事業計画書』

石原真人『自分でパパッとできる事業計画書』(祥伝社、2014年)

 事業計画書を書こうと思っている。起業するためではない。自チームを一つの架空の会社(fictive company)として運用していく姿勢が収益体質の改善を図るのに有益ではないかと考えたからだ。いうなれば自チームは弊社の100%子会社である。自分を自チームの代表取締役だと仮定すれば、みすみす自分の会社を潰したいとは思わないだろう。

 事業計画書を書いたことはないが、研究計画書なら書いたことがある。事業計画書と研究計画書の大きな違いは、儲かるか儲からないかという点に尽きる。儲からなくても意義のある研究は存在するであろうが、儲からなければ事業は事業として成立しない。資本制社会のお約束である。

 事業計画書を考えると、新しく見え方が変わってくる。自チームがどういう事業を行なっているのか。新規事業でどんなことをやっていきたいのか。なぜやるのか。何のためにやるのか。無駄な取組をしていないか。ひとつひとつのアクションが収益体質の改善に直結しているか。こういったことを本気で考えるようになる。