まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ライプニッツ『モナドロジー』覚書(2)

目次 ライプニッツ『モナドロジー』(承前) 「単一の実体」としての〈モナド〉 文献 sakiya1989.hatenablog.com ライプニッツ『モナドロジー』(承前) 「単一の実体」としての〈モナド〉 1 私たちがここで論じるモナドとは,複合体のなかに入る単純な実体…

ライプニッツ『モナドロジー』覚書(1)

目次 はじめに ライプニッツ『モナドロジー』 いわゆる『モナドロジー』というタイトルについて 文献 はじめに 本稿ではライプニッツ『モナドロジー』(谷川多佳子・岡部英男訳,岩波文庫)を読む. ライプニッツ『モナドロジー』 いわゆる『モナドロジー』…

ヘーゲル『論理の学』覚書(6)

目次 ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) 消えた「孤独者」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) 消えた「孤独者」 神学は,以前は,思弁的な秘儀や従属的ではあれ形而上学の弁護者であ…

ヘーゲル『精神現象学』に第二版は存在するか?

はじめに 先日「ヘーゲル『精神現象学』覚書(9)」という記事に関して,Twitterで小田智敏さんと浦隆美さんよりコメントを頂きました.その際に頂いたコメントの中で,ヘーゲル『精神現象学』のテクストに関する疑問が出ましたので,その点に関して以下に…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(11)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「もっとも困難な」こととしての「叙述してみせること」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「もっとも困難な」こととしての「叙述してみせること」 もっとも…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(10)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 相違とことがらの限界 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 相違とことがらの限界 おなじく,相違とはむしろことがらの限界であって,相違が存在するところでは…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(9)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「生成」の始まりと終わりとしての「目的」と「成果」 文献 小田智敏さんのコメント 浦隆美さんのコメント sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「生成」の始まりと終…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(8)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲル独特の皮肉 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲル独特の皮肉 右に挙げたような説明を要求することは,その要求を満足させることとならんで,本…

アダム・スミス『国富論』覚書(5)

目次 アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) 第一編の主題 文献 sakiya1989.hatenablog.com アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) 第一編の主題 労働の生産力のこうした改善の原因と,労働の生産物が社…

アダム・スミス『国富論』覚書(4)

目次 アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) savageは「野蛮」か 文献 sakiya1989.hatenablog.com アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) またこの供給が豊かであるか乏しいかは,右の二つの事情のうち,…

アダム・スミス『国富論』覚書(3)

目次 アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) 一国の経済を左右する二つの事情 文献 sakiya1989.hatenablog.com アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) 一国の経済を左右する二つの事情 だが,この割合は…

アダム・スミス『国富論』覚書(2)

目次 アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) 供給の良し悪しを決めるもの 文献 sakiya1989.hatenablog.com アダム・スミス『国富論』(承前) 序論および本書の構想(承前) 供給の良し悪しを決めるもの したがって,この生産物ま…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(7)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 矛盾の把握の仕方 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 矛盾の把握の仕方 いっぽう或る哲学的体系に対して矛盾していることがみとめられる場合,ひとつには,そ…

マルクス『資本論』覚書(11)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 一つの商品にみられる使用価値は一つだけではない 注8の検討 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 一つの商品にみられる使用価値は一…

マルクス『資本論』覚書(10)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 平面幾何学と三角形 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 平面幾何学と三角形 (1)ドイツ語版『資本論』初版 簡単な幾何学上の一例…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(16)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 序文 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 序文 This Question, Whether it is for the Interest of England, at this t…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(15)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富,および諸物の価値について(完) バーボンの五つの格率 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富,および諸物の価値…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(14)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富,および諸物の価値について(承前) ロック貨幣論に対する貨幣史による論駁 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(13)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富,および諸物の価値について(承前) ゴールドスミスとは何者か 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富,および諸物…

〔翻訳〕ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(12)

目次 ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富,および諸物の価値について(承前) 銀には内在的価値があるのか 文献 sakiya1989.hatenablog.com ニコラス・バーボン『より軽い新貨幣の鋳造に関する論究』(承前) 富,および諸…

グローティウス『戦争と平和の法』覚書(3)

目次 グローティウス『戦争と平和の法』(承前) プロレゴーメナ(承前) グローティウスの「社会的結合への欲求」とストア派の「オイケイオーシス」 文献 sakiya1989.hatenablog.com グローティウス『戦争と平和の法』(承前) プロレゴーメナ(承前) グロ…

グローティウス『戦争と平和の法』覚書(2)

目次 グローティウス『戦争と平和の法』(承前) プロレゴーメナ グローティウスの体系性 文献 sakiya1989.hatenablog.com グローティウス『戦争と平和の法』(承前) プロレゴーメナ グローティウスの体系性 ローマの国法であれ,その他いずれかの国の法で…

グローティウス『戦争と平和の法』覚書(1)

目次 はじめに グローティウス『戦争と平和の法』 文献 はじめに 本稿ではグローティウス『戦争と平和の法』(渕2010; 渕2011)を読み進めたいと思う. フーゴー・グローティウス(Hugo Grotius, 1583-1645)は,周知の通り,今日では「国際法の父」と呼ばれ…

D・サダヴァ『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学』覚書

目次 はじめに D・サダヴァ『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学』(中村千春・石崎泰樹監訳・翻訳,小松佳代子翻訳,講談社,2021年) 細胞分裂周期 用語メモ 文献 はじめに 諸外国と比べて,日本のコロナワクチンの接種が遅…

ルソー『社会契約論』覚書(9)

目次 ルソー『社会契約論』(承前) 第一編第二章 最初の社会について(承前) ルソーとダルジャンソン 文献 sakiya1989.hatenablog.com ルソー『社会契約論』(承前) 第一編第二章 最初の社会について(承前) ルソーとダルジャンソン *「公法についての…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(7)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 複数形の「真理」と「永続的なもの」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 複数形の「真理」と「永続的なもの」 たしかに,ものごとをもっとも根本的に受け取るよう…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(6)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲル哲学の「流動的な本性」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲル哲学の「流動的な本性」 つぼみは花弁がひらくと消えてゆく.そこでひとは,つぼ…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(5)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「思いなし」が見出す矛盾 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「思いなし」が見出す矛盾 同様にまた,或る哲学的労作が,対象をおなじくするいくつかのべつの…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(6)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 『法の哲学』を〈学問〉たらしめる〈形式〉としての『論理の学』 『法の哲学』における『論理学』 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 『法の哲学』を〈学問〉たら…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(5)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 「以前の論理学」とは何か 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 「以前の論理学」とは何か 以前の論理学の諸形式や諸規則,つまり悟性認識の諸規則を含む定義や区分…