まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ルソー『言語起源論』覚書(7・完)

目次 第十九章 どのようにして音楽は退廃したか 第二十章 言語と政体の関係 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十九章 どのようにして音楽は退廃したか もともと起源を同一にしていた音楽と言語とは、いつからか分離し、区別されるようになった。それはいか…

ルソー『言語起源論』覚書(6)

目次 第十六章 色と音の間の誤った類似性 第十七章 みずからの芸術にとって有害な音楽家たちの誤り 第十八章 ギリシャ人たちの音楽体系はわれわれのものとは無関係であったこと 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十六章 色と音の間の誤った類似性 この章で…

ラモー『和声論』覚書(1)

目次 はじめに 序文 第1章 音楽と音について 文献 はじめに 本稿ではラモーの『和声論』を取り上げる。ルソーは『言語起源論』でラモーの『和声論』を批判しているが、そのルソーは若い時にラモーの『和声論』をよく読み学んだという。 今日買った本、J.-Ph…

ルソー『言語起源論』覚書(5)

目次 第十三章 旋律について 第十四章 和声について 第十五章 われわれの最も強烈な感覚はしばしば精神的な印象によって作用するということ 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十三章 旋律について 私たちは絵画や音楽を鑑賞して感動することがあるが、その…

人文系研究における4つの研究フロー

目次 はじめに——なぜそんなに本を買うのか 人文系研究における4つのフロー 1. 研究計画を立てるフロー 2. 文献を集めるフロー 3. 文献を読み、分析するフロー 4. 論文を書き、推敲するフロー おわりに——身体の状態に合った研究フローを進める はじめに——な…

『音楽思想史』への取り組み(3)

目次 音楽思想史のために買った本 J.-Ph.ラモー『和声論』(伊藤友計訳、音楽之友社、2018年) 内藤義博『ルソーの音楽思想』(駿河台出版社、2002年) 内藤義博『ルソーとフランス・オペラ』(ブイツーソリューション、2013年) ジャン・スタロバンスキー『…

ルソー『言語起源論』覚書(4)

目次 第十章 北方の諸言語の形成——不快で力強い声 第十一章 この差異についての考察——オリエントの言語の「抑揚」 第十二章 音楽の起源——言語・詩・音楽 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十章 北方の諸言語の形成——不快で力強い声 ルソーによれば、南方(…