まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

読書前ノート(49)カール・シュミット『政治的なものの概念』

目次 カール・シュミット『政治的なものの概念』(権左武志訳、岩波書店、2022年) はじめに 国家と社会 「中立的」領域 全体国家 四つの専門領域 領域に固有の究極的区別 おわりに カール・シュミット『政治的なものの概念』(権左武志訳、岩波書店、2022年…

読書前ノート(48)カント『啓蒙とは何か』

目次 カント『啓蒙とは何か 他四篇』(篠田英雄訳、岩波書店、改版1974年) 啓蒙の哲学者カント 文献 カント『啓蒙とは何か 他四篇』(篠田英雄訳、岩波書店、改版1974年) 啓蒙の哲学者カント 少し前からX(旧Twitter)のプロフィール欄に、不遜にも「哲学…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(21)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲルの仮想敵としての哲学者たちが重要視するもの 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲルの仮想敵としての哲学者たちが重要視するもの 美しいもの〔…

読書前ノート(47)蟻川恒正『憲法解釈権力』

目次 蟻川恒正『憲法解釈権力』(勁草書房、2020年) 執行権力は憲法に従属する存在か 蟻川恒正『憲法解釈権力』(勁草書房、2020年) 執行権力は憲法に従属する存在か 本書が発売された頃からそのタイトルから内容が気になっていたものの、私が今日ようやく…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(20)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲルの仮想敵としての哲学 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲルの仮想敵としての哲学 このような要求に応じるために哲学がなすべきところは、した…

テレビドラマ『Doctor-X 外科医・大門未知子』所感

ここ最近Netflixでテレビドラマ『Doctor-X 外科医・大門未知子』(2012〜)を非常に楽しく視聴している。なぜこのドラマが面白いのかというと、単に医局の批判というだけでなく、医療の中で起きている事柄が、サラリーマン組織のヒエラルキーと同じ問題を抱…

読書前ノート(46)大竹弘二『公開性の根源』

目次 大竹弘二『公開性の根源——秘密政治の系譜学』(太田出版、2018年) フランツ・カフカの二重生活 大竹弘二『公開性の根源——秘密政治の系譜学』(太田出版、2018年) 本書は、2012年2月から2016年2月にかけて『atプラス』誌上で連載された同タイトルの原…