まだ先行研究で消耗してるの?

全然ロジカルじゃない(!)書きたいことをひたすら書くブログです。ノンロジカルエッセイ。

ルソー

ルソー『社会契約論』覚書(8)

目次 (承前)第一編 (承前)第二章 最初の社会について グロチウスの事実に基づく推理の仕方 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一編 (承前)第二章 最初の社会について グロチウスの事実に基づく推理の仕方 グロチウスは、あらゆる人間の権力が…

ルソー『社会契約論』覚書(7)

目次 (承前)第一編 (承前)第二章 最初の社会について 家族とのアナロジーにおける政治社会 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一編 (承前)第二章 最初の社会について 家族とのアナロジーにおける政治社会 次のパラグラフを読む。 だから、家族…

ルソー『社会契約論』覚書(6)

目次 (承前)第一編 (承前)第二章 最初の社会について 家族から独立して「自己保存」を可能とする「理性」 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一編 (承前)第二章 最初の社会について 家族から独立して「自己保存」を可能とする「理性」 前回は…

ルソー『社会契約論』覚書(5)

目次 (承前)第一編 第二章 最初の社会について ルソーの家族論 〈家族-1〉における〈母親〉の欠如 〈家族-2〉における「約束」の契機 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一編 第二章 最初の社会について ルソーの家族論 ルソーは最初の社会は「家…

ルソー『社会契約論』覚書(4)

目次 (承前)第一編 第一章 第一編の主題 二つの喩え、二つの問い 「取り決め」に基づく「社会秩序」とその「権利」 文献 sakiya1989.hatenablog.com (承前)第一編 第一章 第一編の主題 二つの喩え、二つの問い 第一章はルソーらしい美文によって表現され…

ルソー『社会契約論』覚書(3)

目次 第一編 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第一編 『社会契約論』は四つの編(livre)から成り立っている。 目次によれば、第一編の内容は「ここでは、いかにして人間が自然状態から社会状態に移るか、また社会契約の本質的条件はいかなるものであるか、…

ルソー『社会契約論』覚書(2)

目次 はしがき 文献 sakiya1989.hatenablog.com はしがき ルソーは『社会契約論』のはじめに、次のような「まえがき(アヴェルティスマン)」を付けています。 この小論は、わたしが、かつて自分の力をはかることなしに、くわだて、ずっと前に投げ出してしま…

ルソー『社会契約論』覚書(1)

目次 はじめに 『社会契約論』異版について ドイツで印刷された海賊版 女神像の初版 八つ折り版の初版 正義の女神ユスティーティア ジュネーヴの市民 ウェルギリウス『アエネーイス』 文献 はじめに 本稿では、ルソー『社会契約論』(桑原武夫・前川貞次郎訳…

ルソー『言語起源論』覚書(7・完)

目次 第十九章 どのようにして音楽は退廃したか 第二十章 言語と政体の関係 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十九章 どのようにして音楽は退廃したか もともと起源を同一にしていた音楽と言語とは、いつからか分離し、区別されるようになった。それはいか…

ルソー『言語起源論』覚書(6)

目次 第十六章 色と音の間の誤った類似性 第十七章 みずからの芸術にとって有害な音楽家たちの誤り 第十八章 ギリシャ人たちの音楽体系はわれわれのものとは無関係であったこと 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十六章 色と音の間の誤った類似性 この章で…

ルソー『言語起源論』覚書(5)

目次 第十三章 旋律について 第十四章 和声について 第十五章 われわれの最も強烈な感覚はしばしば精神的な印象によって作用するということ 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十三章 旋律について 私たちは絵画や音楽を鑑賞して感動することがあるが、その…

『音楽思想史』への取り組み(3)

目次 音楽思想史のために買った本 J.-Ph.ラモー『和声論』(伊藤友計訳、音楽之友社、2018年) 内藤義博『ルソーの音楽思想』(駿河台出版社、2002年) 内藤義博『ルソーとフランス・オペラ』(ブイツーソリューション、2013年) ジャン・スタロバンスキー『…

ルソー『言語起源論』覚書(4)

目次 第十章 北方の諸言語の形成——不快で力強い声 第十一章 この差異についての考察——オリエントの言語の「抑揚」 第十二章 音楽の起源——言語・詩・音楽 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第十章 北方の諸言語の形成——不快で力強い声 ルソーによれば、南方(…

「市民(シトワイヤン)」とは「道徳的人間」のことなのか——2020年度センター試験「倫理」の問題から考える

目次 はじめに 中江兆民が翻訳したのは『社会契約論』なのか 「市民(シトワイヤン)」とは「道徳的人間」のことなのか ルソー『社会契約論』における「道徳」 ルソー『社会契約論』における「市民(シトワイヤン)」 高い教養と道徳的能力が要請される「士…

ルソー『言語起源論』覚書(3)

目次 第七章 近代の韻律法について 第八章 諸言語の起源における一般的および地域的差異 第九章 南方の諸言語の形成 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第七章 近代の韻律法について かつての非文字社会の言語には「抑揚」があったが、文字表記と文法を備えた…

ルソー『言語起源論』覚書(2)

目次 第四章 最初の言語の特徴的性質、およびその言語がこうむったはずの変化について 第五章 文字表記について 第六章 ホメロスが文字を書けた可能性が高いかどうか 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第四章 最初の言語の特徴的性質、およびその言語がこうむ…

『音楽思想史』への取り組み(2)

目次 『音楽思想史』に関する先行研究 ルソー関連文献 板野和彦「ルソーの音楽教育観に関する研究」(明星大学教育学研究紀要第18号、2003年) 小田部胤久「ルソーとスミス——芸術の自然模倣説から形式主義的芸術観はいかにして生まれたのか——」(東京大学美…

ルソー『言語起源論』覚書(1)

目次 はじめに 第一章 われわれの考えを伝えるためのさまざまな方法について 第二章 ことばの最初の発明は欲求に由来するのではなく、情念に由来するということ 第三章 最初の言語は比喩的なものだったにちがいないということ 文献 はじめに 『音楽思想史』…

『音楽思想史』への取り組み(1)——ルソーとアドルノを中心に

目次 はじめに 『音楽思想史』のために最近買った本 アタナシウス・キルヒャー『普遍音樂 調和と不調和の大いなる術』(菊池賞訳、工作舎、2013年) ジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑 よみがえる普遍の夢』(川島昭夫訳、澁澤龍彦・中野美代子…