源氏物語
目次 『源氏物語』 宿木(承前) 女二宮を心配する今上帝 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『源氏物語』 宿木(承前) 女二宮を心配する今上帝 『校異源氏物語』巻五、1702〜1703頁 宮は、まして若き御心ちに心ぼそくかなしくおぼし入りたるを、聞こしめして…
はじめに 筆者は今年四月から西原志保先生の『源氏物語』原典講読(KUNILABO)に参加している。今日の講読も、議論が大変刺激的で面白かった。 ある受講生が質問した。「コンテクストとは何か」と。 これは一見、基本的なことのように見えて、答えるのが相当…
目次 『源氏物語』 宿木(承前) 藤壺はなぜ物怪に煩い始めた 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『源氏物語』 宿木(承前) 藤壺はなぜ物怪に煩い始めた 『校異源氏物語』巻五、1701頁 『校異源氏物語』巻五、1702頁 十四になり給ふ年、御裳着せ奉りたまはん…
目次 『源氏物語』 宿木(承前) 藤壺による「宿世」の呪縛への抵抗 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『源氏物語』 宿木(承前) 藤壺による「宿世」の呪縛への抵抗 『校異源氏物語』巻五、1701頁 わがいとくちをしく人におされたてまつりぬる宿世、嘆かしく…
目次 『源氏物語』 宿木 最初期の寵愛とその後 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『源氏物語』 宿木 最初期の寵愛とその後 『校異源氏物語』巻五、1701頁 その比、藤壺と聞こゆるは、故左大臣殿の女御になむおはしける。まだ春宮と聞こえさせし時、人よりさき…
目次 はじめに 「宿木」とはどういう意味か 文献 はじめに 今月2024年4月より、KUNILABO(国立人文研究所)の「『源氏物語』を読む」(西原志保講師)に参加している。受講を決めた理由は三つある。一つ目の理由は、仕事が忙しくて独学する余裕がないこと。…
目次 『源氏物語』(承前) 桐壺(承前) 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『源氏物語』(承前) 桐壺(承前) (『校異源氏物語』巻一、5頁) はじめより、我は、と思い上がりたまへる御方がた、めざましき物におとしめそねみ給ふ。同じ程、それよりげらふ…
目次 はじめに 『源氏物語』 桐壺 単語 いづれの御時にか 文献 はじめに 『源氏物語』といえば、知らない者はいないといっても過言ではないほど有名な古典文学作品である。にもかかわらず、恥を忍んでいうと、筆者はこれまで中学や高校で『源氏物語』を読ん…