まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ドイツ語

ヘーゲル『法の哲学』覚書(7)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 複数形の「真理」と「永続的なもの」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 複数形の「真理」と「永続的なもの」 たしかに,ものごとをもっとも根本的に受け取るよう…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(6)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲル哲学の「流動的な本性」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) ヘーゲル哲学の「流動的な本性」 つぼみは花弁がひらくと消えてゆく.そこでひとは,つぼ…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(5)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「思いなし」が見出す矛盾 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「思いなし」が見出す矛盾 同様にまた,或る哲学的労作が,対象をおなじくするいくつかのべつの…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(6)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 『法の哲学』を〈学問〉たらしめる〈形式〉としての『論理の学』 『法の哲学』における『論理学』 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 『法の哲学』を〈学問〉たら…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(5)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 「以前の論理学」とは何か 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 「以前の論理学」とは何か 以前の論理学の諸形式や諸規則,つまり悟性認識の諸規則を含む定義や区分…

ヘーゲル『論理の学』覚書(5)

目次 ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) ドイツの「形而上学を持たない教養ある民族」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) ドイツの「形而上学を持たない教養ある民族」 カント哲学の…

ヘーゲル『論理の学』覚書(4)

目次 ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) なぜ或る民族から形而上学が失われることは「奇妙」なのか 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) なぜ或る民族から形而上学が失われることは「奇…

ヘーゲル『論理の学』覚書(3)

目次 ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) カント批判哲学以前の伝統的形而上学 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文(承前) カント批判哲学以前の伝統的形而上学 この時代より前に形而上学と呼…

ヘーゲル『論理の学』覚書(2)

目次 ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文 哲学の変容と論理学 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『論理の学』(承前) 第一版への序文 哲学の変容と論理学 ほぼ二十五年来,われわれのもとで哲学的にものを考える方法に完全な変更が加えら…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(4)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 『要綱』における「方法」の問題 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 『要綱』における「方法」の問題 この要綱が,さしあたっては,ここで指導的な役割を果たして…

ヘーゲル『論理の学』覚書(1)

目次 はじめに ヘーゲル『論理の学』 『論理の学』の邦訳について 『論理の学』「存在論」第1版と第2版における表題紙の違い 文献 はじめに 本稿ではヘーゲル『論理の学』(山口祐弘訳,作品社)を読む. ヘーゲルの『論理の学』(Wissenschaft der Logik)…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(3)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 「注解」の役割について 「要綱」と「概論」の違い 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言(承前) 「注解」の役割について しかし,この要綱が出版され,それにともない広範な…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言 「講義への手引き」としての『法の哲学』 ヘーゲル法哲学講義 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 序言 「講義への手引き」としての『法の哲学』 この要綱を出版する直接のきっかけは,私…

ヘーゲル『法の哲学』覚書(1)

目次 はじめに ヘーゲル『法の哲学』 自然法と国家学の要綱 法の哲学の基本線 文献 はじめに 本稿ではヘーゲル『法の哲学 自然法と国家学の要綱』(上妻精・佐藤康邦・山田忠彰訳,岩波書店)を読む*1. ここで訳者の一人である佐藤康邦(1944-2018)の言葉…

マルクス『資本論』覚書(9)

目次 マルクス『資本論』(承前) 商品のあいだに共通する〈第三のもの〉 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 商品のあいだに共通する〈第三のもの〉 (1)ドイツ語版『資本論』初版 我々はさらに、二つの商品、例えば小麦と鉄を取り上…

マルクス『資本論』覚書(8)

目次 マルクス『資本論』(承前) マルクスの〈価値の現象学〉 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) マルクスの〈価値の現象学〉 (1)ドイツ語版『資本論』初版 ある個別の商品、たとえば一クォーターの小麦は、他の諸商品と最も様…

マルクス『資本論』覚書(7)

目次 マルクス『資本論』(承前) 〈現象〉としての「量的関係」 商品に〈内在的な〉交換価値は「形容矛盾」か ル・トローヌ『社会利益論』(1777年、パリ) 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 〈現象〉としての「量的関係」 (1…

ベンヤミン「歴史の概念について」覚書(2)

目次 第二テーゼの解釈 羨望と幸福 秘密の索引と密約 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第二テーゼの解釈 『個々人のうちには非常に多くの利己心がありながら、どの〔瞬間の〕現在もおのれの未来に対しては一般に羨望を抱かないということは、人間の心の最も…

ベンヤミン「歴史の概念について」覚書(1)

目次 はじめに 第一テーゼの解釈 sollenをめぐる解釈 文献 はじめに 以下ではベンヤミン「歴史の概念について」について書きたいと思う。 ドイツ語の原文はSuhrkamp版のベンヤミン全集を参照し、訳文は第六テーゼまでは平子友長訳(平子2005)を用いる。 第…

マルクス『資本論』覚書(6)

目次 富の〈社会的形式〉と〈素材的内容〉、あるいは「商品」と「使用価値」 十七世紀までの英語圏に見られる〈価値〉の用語法、worthとvalue worth と value の語源学:ゲルマン語派とロマンス語派 市民社会における〈擬制〉 文献 sakiya1989.hatenablog.co…

マルクス『資本論』覚書(5)

目次 有用な物における二つの側面、すなわち〈質〉と〈量〉 「物」はいかにして「有用」たり得るか 磁石の属性と磁極性の発見についての科学史 文献 sakiya1989.hatenablog.com 有用な物における二つの側面、すなわち〈質〉と〈量〉 (1)ドイツ語版『資本…

マルクス『資本論』覚書(4)

目次 〈手段〉としての「商品」 経済学者バーボン 文献 sakiya1989.hatenablog.com 〈手段〉としての「商品」 (1)ドイツ語版『資本論』初版 商品は、まず第一に、外的対象であり、その諸属性によって人間のなんらかの種類の欲望を満足させる物である。こ…

マルクス『資本論』覚書(3)

目次 社会的富の〈基本形式〉として現象する「個別の商品」 〈要素〉と〈集合〉:内田弘による数学的解釈 ungeheure をどう解釈するか 市民社会から資本主義社会の分析へ 文献 sakiya1989.hatenablog.com 社会的富の〈基本形式〉として現象する「個別の商品…

マルクス『資本論』覚書(2)

目次 第一部 資本の生産過程 『資本論』初版と第二版における篇章の区分けの違い 文献 sakiya1989.hatenablog.com 第一部 資本の生産過程 『資本論』第一巻は「第一部 資本の生産過程」に該当する。その「初版序文」において、続編の構成は次のように予告さ…

マルクス『資本論』覚書(1)

目次 はじめに 『資本論』ではなく『資本』 政治経済学 タイトルにおける Zur の有無 『資本論』の邦訳者たち 文献 はじめに 先日Twitterで「資本」という語に言及したTweetを見かけた。詳細は割愛させていただくが、そのTweetの「気持ち」はわからなくもな…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(4)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「哲学」と「解剖学」の違い 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「哲学」と「解剖学」の違い さらにヘーゲルは「哲学」が他の分野とは異なる性質をもつ点につ…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(3)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「仮象」としての「哲学」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文(承前) 「仮象」としての「哲学」 続けてヘーゲルは〈なぜ「哲学的な著作」においては「序文」が不適切…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(2)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文 「哲学的な著作」における「序文」の意義 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 序文 よく言われることだが,『精神現象学』には「序文 Vorrede 」と「序論 Einleitung 」がある.「序…

ヘーゲル『精神現象学』覚書(1)

目次 はじめに ヘーゲル『精神現象学』 「学の体系」構想,サブタイトルとしての「精神現象学」 文献 はじめに このシリーズではヘーゲル『精神現象学』(熊野純彦訳,筑摩書房)を読む. 私が『精神現象学』を読み始めたのは,およそ十年前に遡ることができ…

アドルノ『音楽社会学序説』覚書(1)

目次 はじめに 『音楽社会学序説』 文献 はじめに このシリーズではアドルノ『音楽社会学序説』(平凡社ライブラリー)を読みます。音楽思想史の一環として。 『音楽社会学序説』 そもそも『音楽社会学序説』(Einleitung in die Musiksoziologie)というタ…