まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ドイツ語

ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』覚書(2)

目次 ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(承前) 『論考』の叙述様式 〈世界〉とは何か 〈事態〉とは何か 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(承前) 『論考』の叙述様式 『論考』は以下の命題から始まっている. 1 …

ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』覚書(1)

目次 はじめに ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』 初版のタイトルとラッセルの序文 文献 はじめに 本稿では,20世紀を代表する哲学者であるルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン(Ludwig Josef Johann Wittgenstein, 1889-1951)の主著『論理哲学論考』(…

ヘーゲル『エンツュクロペディー』覚書:「動物有機体」篇(2)

目次 ヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』(承前) II「自然哲学」第3部「有機体物理学」C「動物有機体」 〈自己運動〉の偶然性 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』(承前) II「自然哲学…

ベンヤミン「暴力批判論」覚書(1)

目次 はじめに ベンヤミン「暴力批判論」 倫理的諸関係における〈暴力〉 文献 はじめに 以下ではヴァルター・ベンヤミン(Walter Bendix Schoenflies Benjamin, 1892-1940)の「暴力批判論」(Zur Kritik der Gewalt)を読む. ドイツ語の"Gewalt"には,「性…

ヘーゲル『エンツュクロペディー』覚書:「動物有機体」篇(1)

目次 はじめに ヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』 II「自然哲学」第3部「有機体物理学」C「動物有機体」 文献 はじめに 本稿ではヘーゲル『哲学的諸学問のエンツュクロペディー要綱』(Encyklopädie der philosophischen Wissenschaften i…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(4)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 婚姻における自然性と精神性 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 婚姻における自然性と精神性 第161節 婚姻は,…

マルクス『資本論』覚書(22)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) マルクスと労働価値説 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) マルクスと労働価値説 (1)ドイツ語初版 我々は今や価値の実体を知って…

マルクス『資本論』覚書(21)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 一商品価値の大きさが,労働生産力と労働量に対してもつ相関関係 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 一商品価値の大きさが,労働生…

マルクス『資本論』覚書(20)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 労働時間の不完全な表現としてのダイヤモンドと金 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 労働時間の不完全な表現としてのダイヤモンド…

マルクス『資本論』覚書(19)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 〈労働生産力〉の様々な複合的諸要因 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 〈労働生産力〉の様々な複合的諸要因 (1)ドイツ語初版 …

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(3)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 「家族」章の構成 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 「家族」章の構成 第160節 家族は以下の三つの面を通じて…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 家族の解体と市民社会への移行の見通し 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第三部「人倫」第一章「家族」(承前) 家族の解体と市民社会への移行の見通…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「家族」篇(1)

目次 はじめに ヘーゲル『法の哲学』 第三部「人倫」第一章「家族」 「家族」の規定としての「愛」 文献 はじめに 本稿ではヘーゲル『法の哲学』第三部「人倫」第一章「家族」の読解を試みる. 家族という共同体では様々な諸問題が生じている.それは,例え…

『共産党宣言』覚書(4)

目次 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア(承前) 階級対立の単純化という近代市民社会の特徴 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア(承前) …

ヘーゲル『精神現象学』読書会予習(2)

目次 ヘーゲル『精神現象学』(承前) 精神(承前) 「純粋な事物」としての「朦朧とした織物」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『精神現象学』(承前) 精神(承前) 「純粋な事物」としての「朦朧とした織物」 b 啓蒙の真理 朦朧として,もはや自…

『共産党宣言』覚書(3)

目次 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア 階級闘争史としての社会史 ツンフト内部闘争 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 第一章 ブルジョアとプロレタリア 階級闘争史とし…

『共産党宣言』覚書(2)

目次 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 「共産主義の幽霊」というメルヒェンとその事実 文献 sakiya1989.hatenablog.com 『共産党宣言』初版(23ページ本)(承前) 「共産主義の幽霊」というメルヒェンとその事実 『宣言』は主に四つの章から成り…

『共産党宣言』覚書(1)

目次 はじめに 『共産党宣言』初版(23ページ本) 『共産党宣言』初版の異本について 文献 はじめに 以下では『共産党宣言』(Manifest der Kommunistischen Partei, 1848,以下『宣言』)の読解を試みる. マルクス『新訳 共産党宣言 初版ブルクハルト版(1…

フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』覚書(3)

目次 フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) プロテスタンティズムの理神論 文献 sakiya1989.hatenablog.com フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) プロテスタンティズムの理神論 3 しかしながら,プロテスタンティズムは,神それ…

フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』覚書(2)

目次 フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) 近世の課題とプロテスタンティズム 文献 sakiya1989.hatenablog.com フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(承前) 近世の課題とプロテスタンティズム 1 近世の課題は,神の現実化と人間化——神…

フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』覚書(1)

目次 はじめに フォイエルバッハ『将来の哲学の根本命題』(1843年) 文献 はじめに 本稿ではルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ(Ludwig Andreas Feuerbach, 1804-1872)の『将来の哲学の根本命題』(Grundsätze der Philosophie der Zukunft, 1…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「世界史」篇(2)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 世界史(承前) 四つの「世界史的帝国」 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 世界史(承前) 四つの「世界史的帝国」 第354節 これら四つの原理に従って,世界史的諸帝国には次の四つが存在す…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「抽象法」篇(1)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第一部 抽象法 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 第一部 抽象法 第34節 即自的かつ対自的に自由な意志も,この意志がその抽象的概念においてある場合には,直接性〔無媒介性〕という規定性の…

ヘーゲル『精神現象学』読書会予習(1)

目次 はじめに ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 文献 はじめに 以下の内容は私が参加しているヘーゲル『精神現象学』読書会予習のためのメモであり,第三者に読まれることは想定していない. ヘーゲル『精神現象学』 精神 啓蒙の主張 第一に啓蒙は,…

ヘーゲル『法の哲学』における「世界史」の位置付け

目次 はじめに なぜ「世界史」は『法の哲学』の最後に位置付けられているのか 「世界法廷」としての「世界史」 文献 はじめに 以下では,ヘーゲル『法の哲学』における「世界史」の位置付けについて見ていきたい. ヘーゲルの世界史の哲学,あるいは歴史哲学…

マルクス『資本論』第一巻「初版への序文」(1)

はじめに 本稿ではマルクス『資本論』第一巻「初版序文」を見ていく. マルクス『資本論』第一巻「初版への序文」 マルクスの病気:潰瘍・肝臓病・フルンケル (1)ドイツ語初版 序文 私がその第一巻を刊行するこの著作は,1859年に出版された私の著書『政…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(6)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 偶然性と必然性,自然態と人倫態,そして自由 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 偶然性と必然性,自然態と人倫態,そして自由 ——いま述べられた点に…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(5)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 「国家」を「市民社会」と取り違えてはならない 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 「国家」を「市民社会」と取り違えてはならない 第324節の注解を見…

マルクス『資本論』覚書(18)

目次 マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 社会的必要労働時間の量によって規定される価値の大きさ 文献 sakiya1989.hatenablog.com マルクス『資本論』(承前) 第一部 資本の生産過程(承前) 社会的必要労働時間の量によって規定さ…

ヘーゲル『法の哲学』覚書:「対外主権性」篇(4)

目次 ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 肯定的なものとしての国家の主権性と自主独立 文献 sakiya1989.hatenablog.com ヘーゲル『法の哲学』(承前) 対外主権性(承前) 肯定的なものとしての国家の主権性と自主独立 第324節 個々人の利益…