まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

読書前ノート(31)坂上孝『プルードンの社会革命論』

目次 坂上孝『プルードンの社会革命論』(平凡社、2023年) フランス社会主義は「政治」革命ではない 生い立ち 所有論 産業組織論 国家論 坂上孝『プルードンの社会革命論』(平凡社、2023年) フランス社会主義は「政治」革命ではない 阪上孝『フランス社会…

読書前ノート(30)小冊子『熱風』2023年7月号

目次 小冊子『熱風』2023年7月号 無料と侮るなかれ 小冊子『熱風』2023年7月号 無料と侮るなかれ 書店で会計を済ませようとしたらこれがフリーペーパーとして置いてあったことに気づいた。『君たちはどう生きるか』(宮﨑駿監督、2023年)が絶賛公開中のスタ…

カント『純粋理性批判』覚書(2)

目次 カント『純粋理性批判』(覚書) なぜカントは『純粋理性批判』第二版のエピグラフにベーコンからの引用を載せたのか 文献 sakiya1989.hatenablog.com カント『純粋理性批判』(覚書) なぜカントは『純粋理性批判』第二版のエピグラフにベーコンからの…

読書前ノート(29)稲岡大志/森功次/長門裕介/朱喜哲『世界最先端の研究が教えるすごい哲学』

目次 稲岡大志/森功次/長門裕介/朱喜哲『世界最先端の研究が教えるすごい哲学』(総合法令出版、2022年) すごくない哲学 タウマゼインとエウレカ——「すごい哲学」とは何か 稲岡大志/森功次/長門裕介/朱喜哲『世界最先端の研究が教えるすごい哲学』(…

カント『純粋理性批判』覚書(1)

目次 はじめに カント『純粋理性批判』 初版と第二版 クリティカの伝統 文献 はじめに しばらく哲学から遠ざかってたような気がする。ここ三ヶ月ほど、仕事の傍らどうも哲学書に手を伸ばすことができなかった。哲学研究は余暇がないと厳しい。時間的にも、精…

手と顔

手の親指と人差し指の付け根の辺りで皮膚が剥けた。一体何をしていたのかというと、私は大きなバルーン人形に空気を入れていただけである。空気入れのハンドルに対して、親指と人差し指とのあいだの付け根の部分をフックにしてポンプを押し出す際に接触部分…

読書前ノート(28)松永博樹・伊藤学『P/Lだけじゃない事業ポートフォリオ改革 ROIC超入門』

松永博樹・伊藤学『P/Lだけじゃない事業ポートフォリオ改革 ROIC超入門』(日本能率協会マネジメントセンター、2021年) ROIC(ロイック)とは「投下資本利益率 Return On Invested Capital」のことであり、簡単に言えば「投下資本 Invested Capital」に対す…

読書前ノート(27)志村真幸『未完の天才 南方熊楠』

志村真幸『未完の天才 南方熊楠』(講談社、2023年) 通勤中に読んでいたが面白くて仕方がない。熊楠は抜粋ノートを作っていた。子どもの頃から大量に。マルクスと同じように。熊楠は対訳本を用いて様々な言語を学んでいた。酒場のカウンターで聴き耳をして…