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アルトコインあるいはビットコインのオルタナティブについて

 最近、様々な暗号通貨(アルトコインや草コイン)について調べていました。

 アルトコインは1000種類以上存在し、そして現在未来も新しいプロジェクトが続々と登場していきます。アルトコインの中には、Nexiumのようにゲーム通貨としての利用を目指すものや、QASHのように流動性のある金融プラットフォームを目指すもの、Qtumのようにビットコインイーサリアムに用いられているシステムの欠陥の解決を目指したり量子コンピュータに耐えうる機能を持つものがあったりと、極めて多様性に満ちています。

 アルトコインはそのあまりの数の多さに圧倒されていますが、一部のアルトコインには目指すところや内容的に重複している部分も散見されます。おそらく今後は徐々に統廃合を繰り返しつつ、業界横断的なサービスを提供可能なプラットフォームとしてのアルトコインへと収束していくか、あるいは同様のサービスを提供するプラットフォームが地域ごとに名前を変えて普及するのではないか、と僕は予想します。

 ところで、ビットコインやいわゆる「仮想通貨(virtual currency)」については、投機的な暴騰暴落の話題ですでに世間を騒がせているので説明するまでもないとは思いますが、一応念のため書いておくと、これらの通貨は暗号技術を基盤としているため、英語では通常「暗号通貨(crypto currency)」と呼ばれています。ビットコインは、サトシ・ナカモトの論文に端を発し、P2P(peer-to-peer)ネットワークをコアテクノロジーとする分散的で非中央集権的な貨幣システムです。ビットコインはSHA-256をベースとした「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work, or PoW)」を採用していますが、細かく見ていくとPoWには他にもLitecoinDogecoin*1のようにscryptベースのPoWや、MoneroのようにCryptoNodeベースのPoWがあります。 ビットコイン自体が既存の通貨にとって代わるオルタナティブ(代替物)ですが、さらにそのまたビットコインオルタナティブとしてのコインが「アルトコイン(altcoin, オルトコインとも)」と呼ばれています。

 1つ注意を促しておきたいのが、草コインの売買と動向です。

 アルトコインと草コインの境界線は明確ではありませんが、草コインはその価格が極めて低い(例えば草コイン1つ買うのに0.0000001btcなど)ので、海外の取引所では銘柄をとっかえひっかえしながら短期的な暴騰暴落を起こしています。

 しかし、暴騰したコインでさえまともなコインとなりうるのか疑問を持つようなコインが多数存在します。というのも、中にはホワイトペーパーさえ示されていないのに期待だけで煽り煽られタワーのようなチャート形成をしているものや、PoS利子率の高さや将来的なバーン(焼却)を呼び水としているものがあります。したがって、草コイン市場は投資というよりは全くもって投機的だと言えます。自分は投機そのものを否定するつもりはありませんが、どちらかというと投機のためのアルトコインよりは、既存の社会問題の解決に資するようなアルトコイン、規制的な社会の革命となりうるようなアルトコインを応援したいと考えています。

 そこで今回紹介したいのが、Bitlandというアフリカの土地登記台帳プロジェクトです。

www.coindatabase.net

アフリカでは中央集権的な土地登記の仕組みがない。地域の族長や地方政府が管理している。これでは外国企業のインフラ投資がなかなか進まない。ブロックチェーンを用いて、土地登記が分散管理でもインフラ投資を進めやすくするというのがビットランドのアイデアであり、実際ガーナのいくつかの地域で試みが始まっているそうだ。(日経産業新聞、2016年3月3日付

欧米先進国とは異なって、アフリカは部族社会という前近代的な社会であり、土地所有権の仕組みが整備されていないようです。自分の持っている土地が証明できないことには、融資に支障をきたします。ブロックチェーン技術の導入によって土地所有権が明確化され、これによって銀行で土地を担保とした融資が可能となる。ということは、要するにアフリカの資本主義化を阻害していた要因が取り除かれるということです。あるいはブロックチェーン技術および暗号通貨の導入によって、そもそも銀行に頼る必要すら無くなってくるかもしれません。

*1:とにかくこのDogecoinの柴犬が可愛いのである!!