Twitterで「家庭用POSシステム」なるものについて呟いたので、以下にまとめておきます。
目次
Amazonのレコメンド機能
コトの発端はAmazonからのおすすめメールでした。
Amazonがすでに自分が持っている本ばかりメールで紹介してくるので、このレコメンド機能に不毛感を覚えた。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
より具体的に述べますと、Amazonがついにホッブズの『リヴァイアサン』他をおすすめしてきたんですよ。さすがに「このアイコンならすでに持ってておかしくないだろうが!」と言いたくなる。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
何故か怒ってますね。私疲れてたんでしょうか…。
でも、しょっちゅう来るんですよ、Amazonからの参考にならない「おすすめメール」が。
で、なんでそういう参考にならないレコメンドが来るのか。理由は簡単です。僕が該当の商品のページを見たからです。
Amazonではおそらく「ユーザーが閲覧した本のページを後日メールでおすすめする」っていう単純なアルゴリズムになってるんでしょう。このアルゴリズムは一般読者には良いかもですが、書き手には全然使い物にならないですね。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
僕の場合はこのブログでAmazonへのリンクを貼る際に「Amazonアソシエイトツールバー」を利用しています。「Amazonアソシエイトツールバー」でリンクを作成する為には、該当の商品ページにアクセスしなければなりません。このアクセス履歴に基づいてレコメンドメールが届くのです。 しかし、僕はAmazonのアフィリエイターではありますが、Amazonのユーザーとしてはほとんど注文しておらず、大抵リアル書店で書籍を購入してしまっているので、Amazonのおすすめとは常にすれ違いが起きてしまっているのです。
家庭用POSシステム
そしてこの擦れ違い問題を解消する為に、僕は書斎の本をデータベース化するというアイデアに思い至ります。
Amazonのレコメンド機能問題。家にある購入済み書籍をすべて登録しなければ問題が解消しないように思うが、そんな面倒なことやってられない…。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
Amazonのレコメンド機能問題の続き。Amazonが家庭用POSシステム(スマホのアプリで可)導入して、個人書籍をバーコードスキャンさせてデータ一覧化できるようにすれば、棚卸し並みの作業になりそうだけど、これで無駄なレコメンドが減るよね。外出中「あれ買ったっけ?」って時に確認できるし。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
ここで「家庭用POSシステム」などという単語を急に思いついたわけですが、「そもそもなんで家庭内にPOSシステムが必要なんじゃい」って自分で自分にツッコミたくなりますね。POSシステムというよりは「蔵書管理システム」とか、あるいは「OPAC(図書館蔵書検索システム、Online Public Access Catalog)みたいなやつ」といったほうが良かったかしら。家庭用なのでOPACと言ってもOPAC(個人蔵書検索システム、Online Private Access Catalog)になりますが。
また上で「棚卸し並みの作業」と書きましたが、本のISBNバーコードをスキャンしてデータ化するって「棚卸し並み」どころか完全に棚卸しそのものですよね(笑)。
バーコードスキャンはスマホのカメラ機能でも代用可能ですが、蔵書数が多い場合には専用のハードを使ったほうがやりやすいかもしれません。スキャン用のハンディなスマートデバイスを買って、Bluetooth連携してみるだけです。
潜在的在庫
家庭用POSシステムの導入は書斎のデータベース化なんだけど、データ化されるにつれて、一部の家庭に眠っていて市場に出回ってない本があれば、「あなたの持っている本は貴重です。市場でいくらになります。不要であれば、ぜひAmazonで出品してください」ってメールがくるようになるかも。以上アイデア— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
そしてこういうサービスがすでにあるのか知らん。あったら教えて欲しい。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
書斎のデータベース化できるシステム普通に欲しいよね。中古品とはいえ潜在的在庫であることに代わりはないわけだし。ただ書斎データをAmazon以外でもBookoffとかヤフオクとかメルカリとかのサービスにアプリ連携できるようになればもっと用途広がるかもしれんが。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
【訂正】Twitterで「書斎のデータベース化」と述べていますが、正確には「蔵書のデータベース化」です。アホですみません…。
上の部分で「潜在的在庫」なる概念を思いつきました。これは例えるならば「潜在的転職者」みたいな発想です。
僕のビジョンとしては、書籍を出品の意思がない状態でデータベース上に登録だけしておいて、市場価格を算出し、希少価値があれば出品を促すというものです。保有者(あるいは本の所有者が死んだ場合は相続者)がその商品の希少価値を知らない場合もあるので、書斎をデータベース化しておくだけでもやる意義は十分にあると思います。
ECサイトが活発になるにつれて、家庭の中にある物はそのうち全て潜在的在庫とみなされるようになるのではないでしょうか。潜在的在庫の傾向は、メルカリの登場以降、特に注目すべきだと思います。
家庭用POSシステムの導入と書斎のデータベース化。これをビッグデータとして抽出できるようになったら、家庭環境と書斎の相関分析して、文化資本の研究もできるよね。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
【訂正】「書斎」→「蔵書」に置き換えてください。
書籍のフローとストックの分析と総合。フローは観測してると思うけど、ストックの把握がまだ足りないんじゃないかな。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月15日
上の部分はつまり、購買行動のビッグデータ分析は活発だと思うのだけど、家庭の中にある物(ストック)のデータが不足しているのではないか、ということが言いたかったのです。