まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ヘーゲル『法の哲学』の関連図書

目次

はじめに

 来月、ヘーゲル『法の哲学』(上妻精・佐藤康邦・山田忠彰訳、岩波書店、2021年刊行予定)岩波文庫で発売されるそうです。

訳者の顔ぶれをみる限り、この邦訳はもともと『ヘーゲル全集9a・9b』(岩波書店、2000-2001年)に収められていたものを底本にしていることがわかります。訳者の上妻精(1930-1997)先生と佐藤康邦(1944-2018)先生の両名はすでにお亡くなりになられておりますので、誤植等を除いて訳文じたいが全集版から修正されているということはおそらく考えにくいと思います。

 以下ではヘーゲル『法の哲学』を読むにあたって、初めて読む読者の参考になる関連図書を紹介してみたいと思います。

ヘーゲル『法の哲学』の関連図書

加藤尚武ヘーゲルの「法」哲学』青土社

S・アヴィネリ『ヘーゲルの近代国家論』高柳良治訳、未來社

神山伸弘『ヘーゲル国家学』法政大学出版局

M・リーデルヘーゲル法哲学その成立と構造』福村出版

佐藤康邦『教養のヘーゲル『法の哲学』—国家を哲学するとは何か』三元社

仲正昌樹ヘーゲルを越えるヘーゲル講談社

権左武志『ヘーゲルにおける理性・国家・歴史』岩波書店

荒川幸也「マルクスヘーゲル法哲学批判』のメタクリティーク」

田上孝一編著『権利の哲学入門』社会評論社

以上、ヘーゲル『法の哲学』の関連図書でした。

もちろん他にも優れた論考はたくさんあるのですが、今回は入門者向けということで割愛しました。もっと詳しく知りたい人は『ヘーゲル哲学研究』(こぶし書房)やその他の個別論文もぜひ参照してみてください。では。

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