先月一ヶ月だけ、iPadでAmazonのKindle Unlimitedを利用してみました。
そこで、今回はKindle Unlimitedを使ってみた所感について書きたいと思います。
Kindle Unlimitedはアクセスコストと持ち運び制限と空間コストを乗り越える
Kindle Unlimitedは、自分が思っていた以上に手軽に本を閲覧できる点がすごく良かったです。
今まで通り紙の本で全て読もうとすると、時間がないときは、書店に行って本を買いに行くのも結構面倒臭いし(アクセスコスト)、しかも本はかさばるので僕のカバンは小さすぎて外には二、三冊ぐらいしか持っていけないし(持ち運び制限)、紙の本は家のスペースを圧迫するし(空間コスト)といった様々な問題がありました。
しかし、Kindle Unlimitedならば、こうしたアクセスコスト(書籍流通費も)を抑えられて、外出中も持ち運び制限(limited)から解放されます(unlimited)し、何より部屋に本が増えないのです。これは多読家には朗報ですね!
ただ、現状読める本は一部に限られており、この点ではKindle Unlimitedは全然無制限(unlimited)じゃないです。
とはいえ、数多くの本がこのように手持ちのタブレットなどで自由に閲覧できるようになったということは、理念としてはものすごい進歩ですし、この可能性を示した点でAmazonは偉大だと思います。
Kindle Unlimitedのサービス対象本を増やすために
で、Kindle Unlimitedで現状読める本が限られている問題について一言。
ご存知の通り、日本では予想以上に漫画が読まれたり、高額な専門書籍が購入されたりで、次々と大手出版社の書籍がKindle Unlimitedのサービス対象外になりました。
こうした事態は早く解消して、読める本を最大限にしてほしいと、一ユーザーとして思うわけです。
じゃあどうすればいいか。
僕が考えた一つの案としては、Kindle Unlimitedをジャンル別に価格設定して、ジャンル別に申し込みさせれば良いのではないか、というものです。
例えば、Kindleストアでは、書籍が次のようにカテゴライズされています。
カテゴリー
- 文学・評論
- 人文・思想
- 社会・政治
- ノンフィクション
- 歴史・地理
- ビジネス・経済
- 投資・金融・会社経営
- 科学・テクノロジー
- 医学・薬学
- コンピュータ・IT
- アート・建築・デザイン
- 実用・ホビー
- スポーツ・アウトドア
- 資格・検定
- 暮らし・健康・子育て
- 旅行ガイド・マップ
- 語学・辞事典・年鑑
- 教育・学参・受験
- 絵本・児童書
- コミック
- ライトノベル
- ボーイズラブ
- タレント写真集
- エンターテイメント
- アダルト
(Kindleストアより)
これらのジャンルごとに、収益が見込める価格設定に調整すれば、あらゆる書籍をKindle Unlimitedで提供することは可能だと思うのです。もちろんジャンルごとに申し込みをしなければいけないのは少々面倒かもしれませんが、アカウント設定から複合ジャンル(3〜5ジャンルから成る)のセット価格(5%〜10%引きとか)を自動計算で請求するようなシステム作ったら面白いと思うんですけど、どうでしょうか?
今実際に提供されているKindle Unlimitedは月額980円です。しかし本当に全ての書籍が読めるようになって、かつジャンル別のシステムに変えて、個別ジャンルは月額980円だけれども、全ジャンルに申し込もうと思ったらランニングコストが余裕で月額10,000円、20,000円超えるみたいなやつでいいと思うんですよね。