まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

ストレスとどう向き合うか

職場で少し前にストレスチェックテストのようなものを受けました。

 

(追記2017.07.12)この記事には続きがあります。

sakiya1989.hatenablog.com

 

テストの形式は、確か40問ぐらいの設問に「あてはまる」とか「ややあてはまる」などを答えるものです。

昨日、結果が上司の上司より告げられ、「ストレスはやや高め」「10段階中7ぐらい」と言われました。

ストレスがやや高めという結果は、自分としてはかなり意外であり、軽くショックでした。自分の回答ならストレスフリーに近い状態として診断されるかと思っていたからです。「俺ってストレス少し高めなのか」と初めて自覚しました。

まるで、体温を測るまでは割と元気だったのに、いざ温度計で体温を測ってみたら「37度8分」と表示されたときと同じ感覚です。熱(ストレス)があると自覚したことによって、急に病人のような気分になってしまうのです。

また今回、自分はストレスについて無知であることを認識しました。ストレスについて真面目に向き合ったことがなかったので、ストレスがやや高めの状態が良いのか悪いのか判断がつかないです。

しかし、よくよく振り返ってみると、子供の頃から割とストレスはやや高めだったように思います。

どうして今回ストレスチェックテストでややストレス高めという結果が出たのかはわかりません。確かにストレスの原因は種々様々ありますが、私の場合、親に「こうじゃなきゃだめだ」と言われ、それをひたすら押しつけられる時に、ストレス度数が一気に上昇します。「なんで?」と聞けば「そんなこともわからないなんてお前はやっぱりバカだ」と言われるわけです。

そのようなストレス状態から逃れるために、私はいくつかの逃避行動を行なってきました。具体的には「親の言う事をいったん度外視する」「自覚的に不真面目を取り入れる」「開き直る」「自分が好きなことをする」、そして「別の解を実行する」などです。

「親の言う事をいったん度外視する」「自覚的に不真面目を取り入れる」「開き直る」「自分が好きなことをする」ことは、根本的な解決にはなっていませんが、高ストレス状態を発散させるために重要なことだと思います。ストレスをバネにして「自分が好きなことをする」ことは、それによって能力も高められるので良いことです。

上の中で最も良い逃避行動は「別の解を実行する」ことではないでしょうか。これは別の言い方をすれば、あえてそのゲームに乗らないことです。例えば、あるゲームに参加しなければならないと思い込んでいる(慣習的に思い込まされている)が、実は皆が参加するそのゲームはレッドオーシャンで、場合によっては別の種目のゲームにした方が優勝できたり、あるいはそもそもゲームで戦わないことが別の解である可能性もあるわけです*1。もちろん参加コストと賞金とのバランスもよく考えておく必要があります。

客観的に見れば、最近始めたこのブログも思いのはけ口が見当たらないストレスが原因で始めたと分析することもできます。ブログの記事を書くことがストレスのはけ口になっているとすれば、ストレスはブログの源泉であり、決して絶対的に悪いものではないのかもしれません。

 

*1:詳しくはピーター・ティール『ZERO to ONE』第4章「イデオロギーとしての競争」をお読み下さい。

Xcodeを使ってSwiftで"Hello World"を表示してみた

プログラマーってかっこいい、と個人的に思っている。

というか僕自身がプログラミングをできるようになりたいと思っている。

 

プログラミングの求人があった。

そこには「Webアプリケーションの開発経験」が必須と書いてあった。

僕には「Webアプリケーションの開発経験」はない。

なら独学でそのWebアプリを作ったるわー、という気持ちになった。

 

うーん🤔、とはいったものの、どこからWebアプリ開発が始まるのか、やったことがないのでよく分からない。せいぜいHTMLが読めるぐらい。

 

そこで、Webアプリはよく分からないけど、前に買った本を参考にしてiPhoneアプリ開発を試してみることにした。残念ながら「アプリ」の部分しか重なってないけど。

 

本に書いてある通りに入力してみたところ……おお、シミュレーターで"HelloWorld"の文字が表示された!

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"HelloWorld"なんて完全に素人丸出しかもしれないけど、これは僕にとって大いなる一歩だ。 

 

正 健太朗 著『Xcodeではじめる簡単iPhoneアプリ開発』

セールスマンとは中世の騎士のようなもの

街中を歩いていると、ふと同業者のような方と自然と目が合ってしまうことがあります。以前はなかったことですが、同じ仕事を2年もやっているためか、同じ業界ではないにせよ、セールスマンを嗅ぎ分ける嗅覚が発達してしまったようです。

相手が本当に同業者なのかどうかは完全に推測に過ぎないわけですが、少なくとも相手の身なりや顔つき、靴から総合的に判別しています。しかも、その方向を向いた一瞬のうちに相手と目が合ってしまう。どうやら相手も自分を察知したようです。

そして「あれ、この人どこかでお会いしたっけ?」などと思いを巡らせてしまうのですが、1秒後に「いやいや、知らない人だ」と思い直します。

これはセールスマンの身振りといったパターンを僕の頭が深層学習してしまったからでしょうか。(^_^;)

ちなみに、嘘のような話ですが、仕事で人とお会いすると、相手がどのぐらい強いかが分かるようになりました。スカウターのように実力を数値で言い表わせるものではないのですが、セールスマンとは言ってみれば中世の騎士のようなものでして、剣の一振りとかその人の身のこなしを見れば、相手が自分よりも強いかどうか、言葉を交わさずとも相手の実力が一瞬のうちに分かってしまうのです。 

sakiya1989.hatenablog.com

坂本真綾「雨が降る」「SONIC BOOM」「風待ちジェット」

最近よく聞いているのは坂本真綾さんの曲です!

オススメは以下の3曲!

 

坂本真綾「雨が降る」

youtu.be

坂本真綾「SONIC BOOM」

youtu.be

 坂本真綾「風待ちジェット」

youtu.be

 「雨が降る」は歌声も含めて心に沁みる曲ですね〜。 

靖国神社に行ってきました

昨日ちょうど通りがかったので、ふらっと靖国神社に行ってきました。

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↑奥に見えるのが中門鳥居と拝殿。

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写真はiPhone7で撮りました。細かいところまでよく撮れてますねぇ。

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↓青銅大鳥居。その奥に神門が見えます。

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曇り空のためか、HDRオフになっていても白トビが少ないように思われます。

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昨日は観光客よりもスーツ姿のサラリーマンをちらほら見かけました。

靖国神社には、仕事の合間に拝みに来る人がよくいるのでしょうか?

Rettyアプリのユーザーインターフェースについて

最近、Retty(レッティ)という実名口コミグルメサービスを知りました。

僕はあんまりグルメではないんですが、飯は人一倍食べる方で、昼飯を食ったのに夕方2回目の昼飯を食べに行くほどお腹が空くことがあります。

「もしRettyのような実名口コミグルメサービスを使えば、彼女(仮)が出来たとしてデート先で美味しいお店に連れて行けるんじゃないだろうか」などという邪な考えが脳裏に浮かんでおります。

retty.me

jp.techcrunch.com

hbol.jp

Retty事業についての考察は上の記事に譲りますが、ざっくり説明すると、食べログが匿名のハンドルネームでお店を評価するのに対して、RettyやYelpは実名で書き込みをするところが大きな違いとなっています。情報は人につくものであり、海外ではYelpが強そうですが、日本ではRettyの方が良いお店を見つけられそうです。

kakeru.me


Rettyユーザーには、大きく分けて二つあると思います。コメントと写真をアップロードする側と、それを観る側です。自明なことですが、Rettyユーザーは、コメンテーターだけで構成されるのではなくて、プロ/アマのコメントを傍観する大多数の一般ユーザーもまたRettyサービスの構成員であります。

Rettyの一般ユーザーの潜在ニーズとしては「(観る側としての)ユーザーは自分が行ったことのないお店の中で、美味しいお店、良いお店を探したい」ということが一つ考えられます。そういう一般ユーザーにとっては、情報がスルスルと入ってくるようなものがありがたいといえるでしょう。

それを踏まえて、この記事ではRettyアプリのユーザーインターフェースについて述べたいと思います。

 

Rettyは、Facebookのような他のアプリと同じく、Webページ版とアプリ版とでユーザーインターフェースが異なります。ただFacebookがパソコンで開いた時とスマホで開いた時とでそれほど違和感を感じないのに対して、Rettyはパソコンとスマホとでそれぞれ開いた場合、割と違う印象を受けました。

PCやスマホタブレットのようなデバイスを身体の延長として考えた場合、Web版とアプリ版とでユーザーインターフェースに違いがあると、利用者は多少ストレスを感じるように思います。どのデバイスでも違和感なく利用できるような統一されたユーザーインターフェースを形成することは、極めて重要な要素となりうるでしょう。

 

これ↓がRettyをiPhoneで開いた時のアプリ画面です。「新着」と「マイリスト」のタブが並んでいます。

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メニュー画面を開くと、以下のような項目が表示されます。

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 iPad用アプリはまだ用意されてない様子なので、iPadでRettyアプリを使おうとすると、iPhone版の2倍表示にするしかありません。

もし彼女(仮)と食べに行くお店を探すときは二人で一緒に画面を覗き込めるように、是非iPadの大きい画面でも最適化されたアプリを用意して頂きたいですね!

 

ちなみに自分はよくNewsPicksアプリを利用するのですが、NewsPicksアプリはタブが多く用意されています。現在は「総合トップ/テクノロジー/ビジネス/政治・経済/金融・マーケット/キャリア・教育/社会・スポーツ/特集/オリジナル/ジョブオファー/イノベーション/マイニュース」と12項目のタブがあります。

NewsPicksのいいところは、メニュー画面を押さなくていいところだと個人的には考えています。横にスライドさせるだけで、自分の関心のあるカテゴリーを眺めることができるところが良いです。

これ↓がNewsPicksアプリのトップ画面。

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Rettyアプリのタブは現在「新着/マイリスト」の二項目だけですので、ここに他の項目が追加されると、もっと面白いアプリになる気がしました。

「新着」タブを縦にスクロールすると、和食の次にラーメン、その次にスイーツといった感じで、無秩序に表示されている印象があり、僕の頭では少し戸惑いを覚えます。

例えば「和食/洋食/中華/カフェ/スイーツ/居酒屋/ニュース」のようなタブを追加することで、一般ユーザーはカテゴライズされた情報を簡単に閲覧できるようになるのではないでしょうか。

 

CoinMinerによる利用が懸念されるIoT

先週話題になったのはWannaCryというランサムウェアでしたが、私が個人的に思考を駆り立てられたのはAdylkuzzというマルウェアについてでした。

ascii.jp

tocana.jp

 Adylkuzzについては上の記事を読んでいただければと思いますが、簡単に説明すると、これは人のパソコンに勝手に侵入してMoneroという仮想通貨のマイニング(発掘)を行ってハッカー自身に送金するウイルスのことです。この手のウイルスはCoinMinerと呼ばれています。

 このAdylkuzzというウイルスに触発されて、少し前から自分が思っていたことをこの機会に書き留めておきます。

 『攻殻機動隊』についてはすでに知っている人が多いかと思います。アニメ第二期の『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』にクゼ・ヒデオというテロリストが登場します。クゼは預金システムで人が気づかないような小数点以下のお金を集めて資金調達を行なっておりました。まさに「塵も積もれば山となる」の諺通り、クゼはプログラムによって1円未満の超少額のものをかき集めて莫大な資金へと変えたのです。

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クゼ・ヒデオ:端末のデータにも通常表示されない小数点以下の数字、そのわずかな何銭かの金額を、ネット上の口座から徴収するだけで1日数千万単位の金額になる。そいつが俺の架空の銀行に振り込まれるようプログラムを組んだんだ。……一般人は自分の口座に小数点以下の預金があることなど知りもしない。銀行も今や口座の管理はすべてAI任せだ。(攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 第20話「北端の混迷 FABRICATE FOG」2004年)

 似たようなことが今後、IoTを通じて起こるのではないかと私は考えています(といっても方法は異なりますが)。IoT一つ一つに搭載されたプロセッサ(CPU)の処理能力は本当にごくわずかなものかもしれません。しかし、ハッカーが人々の生活の背後で、人々の生活圏のIoTを乗っ取り、マイニングを行うことで、仮想通貨で莫大な資金を調達することも可能となるかもしれません(これは単なる可能性ではなく、Adylkuzzのケースによって既に現実的だと言えます)。社会全体のIoTを使って分散処理させることで、スーパーコンピューターの処理能力をはるかに凌駕することも可能かもしれません。さらに恐ろしいのは、ハッカーが全国のIoTを掌握して、ブロックチェーン全体の50%以上の処理能力を手にした時でしょう。

 したがって、IoTのセキュリティの重要性は決して軽視されるべきものではないと私は考えています。

 

(2017.05.23追記)記事UP後にネットで調べたところ、上述の懸念は既にSymantec社レポート「IoT(モノのインターネット)のセキュリティ問題」(2015年)に記載されていました。

「攻撃者がIoTデバイスを攻撃して利益を得る手段を見つけるのは時間の問題と言えます。接続されたトースターが暗号通貨を発掘したり、スマートTVがマルウェアによって金銭要求のために悪用されたりするようになるかもしれません。」(Mario Ballano Barcena & Candid Wueest「IoT(モノのインターネット)のセキュリティ問題」Symantecセキュリティレスポンス、2015年、14頁)

 

www.gizmodo.jp

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