全然ロジカルじゃない(!)書きたいことをひたすら書くブログ

全然ロジカルじゃない(!)書きたいことをひたすら書くブログです。ノンロジカルエッセイ。

映像ストリーミングサービス

タイトルの「映像ストリーミング」とは、具体的にはNetflixやAmasonプライムビデオのようなサービスを念頭に置いている。単に「ストリーミング」と書いてしまうとSpotifyのような音楽ストリーミングサービスも入ってきてしまうため、今回は「"映像"ストリーミング」とした。

映像ストリーミングサービスを支える技術には、膨大なサーバーであったり、コンテンツ視聴数のビッグデータに基づくレコメンデーション機能やエンコード技術が直ちにあげられるだろうが(詳しくは以下のリンクを見ていただくことにして)、今回は主に映像技術の観点から書きたい。

www.phileweb.com

www.phileweb.com

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NetflixAmazonプライムビデオのような映像ストリーミングサービスは、徐々にコンテンツの数を増やしているだけでなく、インターネットを通じて高画質な映像を家庭で手軽に消費できるようにした点で革命的だ。

映像コンテンツがこれらのサービスで配信されていれば、個人的にはDVDやBDで買う必要を感じない。もちろんストリーミングである以上、情報を圧縮する。高品質映像かつロスレスオーディオを楽しみたいマニアックな層には少々物足りないかもしれないが、それは全体で見ればほんの一握りの人々にとどまるだろう。

今後は、NetflixAmazonプライムビデオのような映像ストリーミングサービスが膨大なコンテンツデータセンターのような役割を果たすと思われる。そしてそれはYouTubeとは違った意味でだ。YouTubeでは個人がアップロードするので、映像コンテンツの多様性はダントツだが、著作権問題は元より、品質が玉石混淆なのが難点だ。

ここで品質と言っているのは主にエンコード処理のことだ。YouTubeで4K動画をVP9でエンコーディングしたからといって、映像の画質は元データの画質に依存する。素人であれば時にインターレース二重化、フレームレートもメチャクチャなコンテンツが混ざることあるだろう。

メチャクチャなエンコーディングでは、サブスクリプションモデルの映像ストリーミングサービスに金を払うわけがない。大手の映像ストリーミングサービスが褒められるべきなのは、モバイルでの再生に対応できて、なおかつドルビービジョンやUltra HD、ドルビーオーディオに対応することで、BDを購入しなくてもホームシアターを実現できてしまうほどの技術に対応しているからである。最新のiPhoneAndroidスマートフォンもドルビービジョンに対応しつつある。

japanese.engadget.com

www.pronews.jp

家電(2)防水・防塵

今回は防水・防塵についてまとめます。

 

電子機器にはIPという防水・防塵の等級が示されています。IP □□などと表記され、IP [防塵等級] [防水等級]の順に表記されています。

例えば、iPhone7から最新のiPhone8やiPhone Xの防水/防塵性能は、IP67です。つまり、防塵性能は最高の6等級である「耐塵型」であり、防水性能は二番目の水準である「防浸型」であることがわかります。

6. iPhone 7iPhone 7 PlusiPhone 8iPhone 8 Plus、iPhone Xは防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えており、実験室の管理された条件下でのテストにより、IEC規格60529にもとづくIP67等級に適合しています。防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。iPhoneが濡れている場合は充電しないでください。クリーニングと乾燥の方法についてはユーザガイドをご覧ください。液体による損傷は保証の対象になりません。

iPhone - モデルを比較する - Apple(日本)

 

(1)防水等級

水の侵入に対する保護の程度を示す防水等級には0〜8までの等級があります。

保護等級 内容
0級 特に保護がされていない
1級 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

電気機械器具の外郭による保護等級 - Wikipedia

 

(2)防塵等級

人体・固形物体に対する保護の程度を示す防塵等級には0〜6までの等級があります。

保護等級 内容
0級 特に保護がされていない
1級 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級 粉塵が中に入らない(耐塵形)

電気機械器具の外郭による保護等級 - Wikipedia

 

さて、防水・防塵等級をそれぞれWikipediaから引用しましたが、よく見るこういう表の内容以外に、実は等級を決めるテスト方法がありまして、むしろテスト方法の方が実情を示していると言えます。テスト方法は以下のページに記載があります。

IP規格・防水保護構造および保護等級(PDF)」(http://www.avccorp-jpn.co.jp/technicalguide/pdf/IP_2014.pdf

 

 重要なことは、防水・防塵対応といっても、その製品がどの等級に該当する品質なのかを確かめることです。

家電(1)除湿機

少しワケあって家電について連載する。(本当は量子コンピューターについて書きたかったのであるが、おあずけである。)

今回は除湿機がテーマである。

 

除湿機には除湿方式が2つある。コンプレッサー方式、デシカント方式だ。これら両方を併せ持つハイブリットタイプも発売されている。

【除湿方式1】コンプレッサー式

熱交換器によって集めた空気を冷却器で冷やして結露させ、湿気を水滴に変えて取り除きます。これは、エアコンの除湿運転と同じ仕組み。冷媒(フロンガス)をコンプレッサーで圧縮し、それが気化する際に生じる潜熱現象を利用するため、気温の高い季節ほど高い除湿能力を発揮するのが特徴です。半面、気温が低い冬場はあまり効果が期待できないことも。

(中略)

【除湿方式2】デシカント式

ゼオライトと呼ばれる乾燥剤に空気中の水分を吸着させて湿気を除去。吸着した水分をヒーターで温めて気化させ、再び熱交換器で冷やして水滴にすることで除湿します。

(神野恵美「《2017年》おすすめの除湿機13選! 衣類乾燥できる人気機種の選び方 - 価格.comマガジン」)

コンプレッサー方式とデシカント方式の違いは何だろうか。

(1)冷媒の使用有無

両者の違いの1つに、冷媒(フロン)を使うか使わないかという点が挙げられる。

冷媒を使用するのがコンプレッサー方式、冷媒を使用せずに除湿するのがデシカント方式である。デシカント方式では、冷媒の代わりにゼオライト(乾燥剤)を用いる。

(2)消費電力

コンプレッサー方式は消費電力が小さく、デシカント方式は消費電力が大きい。デシカント方式の消費電力が大きいのは、ヒーターを使用するからである。

消費電力の大小は、当然電気代のランニングコストにも反映されることになる。つまり、コンプレッサー方式はランニングコストが低く、デシカント方式はランニングコストが高い。

(3)室温への影響

コンプレッサー方式は、室温上昇が少ない(1〜2℃程度)のに対して、デシカント方式は室温を上昇させる(3〜8℃程度)。

(4)振動音

コンプレッサー方式は運転音(振動音)が大きく、デシカント方式は運動音が静かである。

(5)重量

コンプレッサー方式では本体重量が重いのに対して、デシカント方式では本体は軽量である。これはコンプレッサーの有無によるものであり、コンプレッサー方式ではコンプレッサーを内臓していることによってどうしても重くなる。

 

allabout.co.jp

kakakumag.com

情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験

横浜に行ってきました。

横浜駅の地下街に久しぶりに行ったら、だいぶ変わっていました。

有隣堂ってこんなレイアウトだったっけ?」という感じ。

で、スターウォーズとマーベルの人形を発見しました。これは何のポーズ?

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ふらっと有隣堂の専門書コーナーに行ったところ、情報セキュリティマネジメント試験の本が目につきました。本当はブロックチェーン関連の本を見に行ったのだけれど…。「そういえば俺、ITパスポートなんて資格持っていたな」と思い出しつつ、情報セキュリティマネジメント試験の教科書をパラパラめくってみました。すると「…あれ?これちょっと勉強すれば受かるじゃん」とすぐに確信しました。

この本を買いました。

情報セキュリティマネジメント試験とはIPA情報処理推進機構)がやっている国家資格らしいです。平成28年度から始まったばかりの新しい資格であり、ITパスポート合格者のステップアップ的な位置付けらしいです。受験手数料は税込5,700円(←安い!)。

私はこのブログでマルウェアの記事を書くためにセキュリティ関連本を読んだり、ビットコインの記事を書くために現代暗号技術について勉強したので、自分は知識の欠損を補うためにこの資格の勉強をしたいと思いました。いかんせんこれらの業務に携わってない素人なので、知識がテキトーな認識のまま眠っております。試験対策本を買って少し読んで見ましたが、やはり精確な知識を頭に定着させるためには、ひたすら問題を解くのが一番ですね。正直、以前は資格の勉強なんかつまんないと思っていましたが、今はめちゃくちゃ楽しいですし、来年にかけていくつか資格を取りに行こうかな〜と思っております。何よりここにきて今年テクノロジー関連本を読み漁ったのが活きてきそうでめちゃくちゃ嬉しい。

しかもなんと今日はもう一冊、応用情報技術者試験の教科書を買ってしまいました。「応用情報技術者ってなんか難しそ〜」って思っていたのですが、もしかしてこっちもいけるんじゃね?ってなってます。まだ受かってないくせに、今日の私はものすごく調子に乗っています。

この本を買いました。 

 問題は両者の試験日が被っているらしいことです。年に春と秋の二回試験があるので、どっちかずつしか受けられません。とりあえずどっちの勉強もしたい!!私にとってはこれらの勉強で学べる内容こそが目的であり、試験は単なる手段、学習の区切りにすぎません。来年の出願期間(1/11〜)に学習が進んでいる方で申し込もうかと思います。

プルーフ・オブ・ワーク(その4)補足とトラストレス

ーまずは前回までの記事の簡単な補足から始めますー

 

前々回の記事「プルーフ・オブ・ワーク(その2)レイバーとワーク 」で、ハンナ・アレントによるレイバー・ワーク(・アクション)という3つの活動を紹介しました。

しかし現代の我々がワークという時に、アレントの活動区分がそのまま当てはまるかというと、やはり疑問に思わざるを得ません。

特に現実世界での「ワーク」(Work)の用法が、僕にとっては謎です。実際には「ワークでないようなワーク」もあれば「レイバーのようなワーク」もありますし、「ワークのようなレイバー」というのもあり得るのではないかと。人間の活動は、多数の人々の手作業、頭脳労働、コミュニケーションの複合体で成立していますから、これらを明確に切り分けられない場合の方が多いかもしれません。なので、切り分けるのではなく、むしろそれぞれの側面のミックスとして捉えざるを得ないのではないかと思います。

 

また前回の記事「プルーフ・オブ・ワーク(その3)金とビットコイン」に書いておくべき内容の補足ですが、金には分割できる性質があり、この点はビットコインも同様で、ビットコインは1BTCずつ買うわけではなく、分割して0.00001BTCのような保有の仕方もできます(分割可能性)。あとは説明するまでもなく価値保存機能も同様です。金もビットコインも腐らないので、交換価値として保存しておくことができます(世の中には商品としてのナマモノのように劣化して、価値が時間とともに低減していくものもある)。

ー以上、簡単な補足終わりです。ー

 

さて、ビットコインプルーフ・オブ・ワークを採用していますが、そもそも全ての暗号通貨(cryptocurrency)がプルーフ・オブ・ワークというシステムを採用しているわけではなく(プルーフ・オブ・ステークとか)別のシステムに依っている場合もあるようなぁということを思い出しました。なので、この記事ではとりあえず、プルーフ・オブ・ワークを採用しているビットコインだけを想定して考えてみます。

プルーフ・オブ・ワークの凄いところは、このようにマイナー(採掘者)が報酬を得るというインセンティブを導入することによって、人間の利己心を暗号通貨のシステム維持のエネルギーに変えていることです。これは人間の仕組みをも利用したシステムだと言えます。

 サトシ・ナカモトの論文に従い、ビットコインP2Pブロックチェーンシステムにより「トラストレス」(trustless)な貨幣システムを実現した、と言われているわけですが、その場合の「トラストレス」というのは「暗号通貨ビットコインが政府発行のものではないがゆえに、中央集権機構の承認による政治的信頼が無い」という意味での「トラストレス」でしょう。もちろん「トラスト」にもいろんな用法があるはずで、「トラストバンカー」というときの「トラスト」は貨幣システムでの「トラスト」とは異なって、「資産について第三者に全幅の信頼を寄せて委託する」という意味になるでしょう*1

しかし、「トラストレス」と言っても、ある意味で「トラストレス」と言い切れない仕組みを実現しているのがプルーフ・オブ・ワークであり、第三者の計算による取引確認の仕事であります。

 

さらに、ここで社会経済学的な知見から考えると、仮想通貨にも一定の「労働」(一応、レイバーではなくワークとしておく)が投下されているという仮説が立てられます。

例えば、金は他の商品と交換できますが、その際の交換価値には社会的平均労働が反映されていると考えられます(1エレのリネン云々の話はしないw)。

そして金と同様に、ビットコインプルーフ・オブ・ワーク抜きには成立し得ないとすれば、プルーフ・オブ・ワークはビットコインの本質、根幹であり、ビットコインという商品には、プルーフ・オブ・ワークと呼ばれる労働が体化(embody)されていると考えられるでしょう。

もちろん現在の仮想通貨の価格がバブルと呼ばれている以上は、現段階では需要と供給の面から価格を論じるのがベターかもしれません。なので実際の取引価格については需給という側面も絡めたミックスで考えましょう。

 

sakiya1989.hatenablog.com

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*1:最近、大石さんと広瀬さんが「トラストレス」の見解をめぐってバトっているのを読んだけれども、ここではスルー。

プルーフ・オブ・ワーク(その3)金とビットコイン

プルーフ・オブ・ワークの記事の続きです。

今回は、金とビットコインの比較について書きます。

sakiya1989.hatenablog.com

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ビットコインは「流通量(発行量あるいは埋蔵量)に限度がある」という点で金とよく似ています。金が地球上の埋蔵量に限度があるのと同様に、ビットコインにも流通量に限度があります。

具体的な数字を挙げると、金の総量は23万トンと見積もられており、これまで人間が発掘した金の総量はおよそ17万トン、残り発掘されうる埋蔵量は6万トンと予測されているそうです*1

これに対してビットコインの発行上限は約2,100万BTC*2と言われています。

matome.naver.jp

ただし、ビットコインが金と似ているのは、「その埋蔵量、流通量に限度がある」という点であって、「ボラティリティ」(volatility)ではないことには注意が必要です。価格変動のしやすさのことを「ボラティリティ」と言います。「ボラティリティが大きい」という場合には、価格変動が大きいことを意味します。「ボラティリティが小さい」という場合には、価格変動が小さいことを意味します。仮想通貨はマクロ的には上昇トレンドですが、ミクロ的には明らかに乱高下が激しいので「ボラティリティが大きい」と言えます。

またビットコイン同様、金価格も変動しますが、金という実物資産の価値(交換価値)が概ねゼロにならない(紙幣が紙切れになっても)と言われているのに対して、現在のところビットコインの価格変動は激しく、突然の規制なり全ての電力・PCの崩壊によってビットコインの仕組みや交換価値が(電子上)ゼロにならないとは全く言い切れないと思います。まあそこまでの非常事態になったらお金云々の話どころじゃないかもしれませんが…(いや、非常事態にこそ、お金が問題になるのか?)。

(続く)

*1:こういう埋蔵量の話はプラチナや石油についても語られますが、ここではスルー。

*2:正確には20,999,999,9769BTC。

プルーフ・オブ・ワーク(その2)レイバーとワーク

昨日、プルーフ・オブ・ワークについての記事を書きました。

sakiya1989.hatenablog.com

 で、一晩寝て起きたら、「レイバー」(labour、労働)と「ワーク」(work、仕事)ってそもそも違う意味だし由来も違うよね、ってことを思い出しました。「レイバー」は苦しい骨折り労働(労苦)のことで、「ワーク」はもっとモノづくりに近いイメージの活動です。

二十世紀の思想家ハンナ・アレントは、人間の活動を「レイバー」(labour)と「ワーク」(work)と「アクション」(action)の3つに区別しました。

「アクション」はどちらかというと、公共空間で自分の意見を表明する言論活動を指します。スピーチだけでなく、私がここでブログに書きたいことを書いて公に表明することも、広義の意味では「アクション」に当たるかもしれません。

これら3つの区別については、ハンナ・アレント『人間の条件』(英題:The Human Condition)=『活動的生活』(独題:Vita activa oder vom tätigen Leben)で論じられているので、詳しくはそちらをご覧ください。 

 

で、「プルーフ・オブ・ワーク」ではナンスを求める膨大な計算のことを「ワーク」と呼んでいます。「ワーク」というからには、「レイバー」ではないわけですから、「プルーフ・オブ・ワーク」に労働価値説と似ているとか昨日書いたわけですが、むしろ先に両者の相違点を発見してしまった感じです。続きは明日にします。