昨日、アマゾンについての新刊を買いました。
目次
佐藤将之『アマゾンのすごいルール』(宝島社)
「パワーポイント禁止令」への言及があったので、とりあえず買ってみた。
佐藤将之『アマゾンのすごいルール』宝島社、2018年。https://t.co/MifnIuywZR pic.twitter.com/Pw4WDED9T3— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月18日
読んでいて感心した箇所を1つ挙げるならば、アマゾンが「ストック・オプション株ではなくRSU株を支給」(174頁)しているという点ですね。
「「RSU = Restricted Stock Unit」は、日本語で「制限付き株」と訳されます。要するに自社株のことですが、「権利行使(売る)タイミングが1年後、2年後など制限される」というのが大きな特徴です。」(佐藤 [2018]、175頁)。
「アマゾンにとってRSUは、ストック・オプションよりも使い勝手の良い株だと言えるでしょう。
第1に、評価の高い功労者に「確実に」キャッシュ価値のあるものを渡せるという点。
第2に、評価の高い功労者に「長く」会社にとどまってもらえるという点。」(佐藤 [2018]、177頁)。
アマゾンは社員に対してRSUのインセンティブを上手く活用していますね。このようにアマゾンが短期的ではなく長期的な目線で制度設計している点は素晴らしいと思います。
鈴木康弘『アマゾンエフェクト!』(プレジデント社)
隣に置いてあった『アマゾンエフェクト!』も気になったのだが。
— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月18日
このツイートをした直後、閉店間際の有隣堂に駆け込み、追加で2冊買いました。
結局気になって今日これも買っちゃったんだよね。
鈴木康弘『アマゾンエフェクト!』プレジデント社、2018年。https://t.co/oiTsNqFrmT pic.twitter.com/aiMqYm3Cwt— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月18日
この本はタイトルが素晴らしい。
つまり釣りです。完全にタイトルに釣られて買っちゃいました。
秀逸なのは「ほぉ赤字会社の社長が温泉旅行に行くとは?(大意)」と皮肉を言われる件です。
アマゾンというのはおそらく立ち向かうべき対象ではなく、そのインフラをみんなの為に利用開発すべきツールと考える方が生産的かと思います。
GAFAリサーチ・ジャパン『アマゾンがわかる』(ソシム)
そして同時に隣の本にも手を伸ばしたのであった。
GAFAリサーチ・ジャパン『アマゾンがわかる』ソシム、2018年。https://t.co/O683wfHlCN
これはインフォグラフィックスを多用した本だね。 pic.twitter.com/QFTThct4JW— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月18日
この本はアマゾンページでは評価星3つとイマイチですが、実際はインフォグラフィックスが綺麗だし、内容もバランス良く配分されていて、アマゾン入門に丁度良いと思いました。僕は好きですね。
まとめ
今日買った3冊を整理すると
内側から見たアマゾンについては
→ 佐藤将之『アマゾンのすごいルール』宝島社
外側から見たアマゾンについては
→ 鈴木康弘『アマゾンエフェクト!』プレジデント社
アマゾン入門としては
→ GAFAリサーチ・ジャパン『アマゾンがわかる』ソシム
がオススメ。— 荒川幸也 Sakiya Arakawa (@hegelschen) 2018年5月18日