まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

家電(1)除湿機

少しワケあって家電について連載する。(本当は量子コンピューターについて書きたかったのであるが、おあずけである。)

今回は除湿機がテーマである。

 

除湿機には除湿方式が2つある。コンプレッサー方式、デシカント方式だ。これら両方を併せ持つハイブリットタイプも発売されている。

【除湿方式1】コンプレッサー式

熱交換器によって集めた空気を冷却器で冷やして結露させ、湿気を水滴に変えて取り除きます。これは、エアコンの除湿運転と同じ仕組み。冷媒(フロンガス)をコンプレッサーで圧縮し、それが気化する際に生じる潜熱現象を利用するため、気温の高い季節ほど高い除湿能力を発揮するのが特徴です。半面、気温が低い冬場はあまり効果が期待できないことも。

(中略)

【除湿方式2】デシカント式

ゼオライトと呼ばれる乾燥剤に空気中の水分を吸着させて湿気を除去。吸着した水分をヒーターで温めて気化させ、再び熱交換器で冷やして水滴にすることで除湿します。

(神野恵美「《2017年》おすすめの除湿機13選! 衣類乾燥できる人気機種の選び方 - 価格.comマガジン」)

コンプレッサー方式とデシカント方式の違いは何だろうか。

(1)冷媒の使用有無

両者の違いの1つに、冷媒(フロン)を使うか使わないかという点が挙げられる。

冷媒を使用するのがコンプレッサー方式、冷媒を使用せずに除湿するのがデシカント方式である。デシカント方式では、冷媒の代わりにゼオライト(乾燥剤)を用いる。

(2)消費電力

コンプレッサー方式は消費電力が小さく、デシカント方式は消費電力が大きい。デシカント方式の消費電力が大きいのは、ヒーターを使用するからである。

消費電力の大小は、当然電気代のランニングコストにも反映されることになる。つまり、コンプレッサー方式はランニングコストが低く、デシカント方式はランニングコストが高い。

(3)室温への影響

コンプレッサー方式は、室温上昇が少ない(1〜2℃程度)のに対して、デシカント方式は室温を上昇させる(3〜8℃程度)。

(4)振動音

コンプレッサー方式は運転音(振動音)が大きく、デシカント方式は運動音が静かである。

(5)重量

コンプレッサー方式では本体重量が重いのに対して、デシカント方式では本体は軽量である。これはコンプレッサーの有無によるものであり、コンプレッサー方式ではコンプレッサーを内臓していることによってどうしても重くなる。

 

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