はじめに
今回は「私の外国語学習歴」というタイトルで書きたいと思います。
私が参加しているヘーゲル精神現象学の読書会に、最近中国から留学にやって来た院生が参加するようになりました。その留学生はドイツ語が堪能なので、読書会でのコミュニケーションの主言語がドイツ語になりつつあります。
とはいえ、私が大学院修士を修了してから早くも4年半が過ぎ、ドイツ語などもはや騙し騙し読んでいるに過ぎません。ましてやドイツ語会話に力を入れてこなかった為、私が急に彼らのドイツ語での会話にいきなりついていけるわけもなく、もどかしい思いをしているのであります。
私の外国語学習歴
振り返ってみると、私はかつて中学生の頃に学業を一度放棄した人間であり、大学受験の為に高校二年の終わりの春休みに心を入れ替えて、学業において再起をかけたのですが、他の科目同様、英語がなかなか読めるようで読めず、大学に入ってからも単語帳を持ち歩いたり、音読を繰り返したり、英文でニュースを読んだり、さまざまな学習法を試して来ました。
中国語
大学一年の時には、中国語で第二外国語の必須単位を取得しておりましたが、その後、中国語には関わりを持たずに来ております。
英語
大学一年の私は、大学の授業を終えると、伊藤和夫の著書である『ビジュアル英文解釈教室』や『基本英文700選』(駿台文庫)、『英文解釈教室』(研究社)などに取り組んでいました。
私は現役で大学生になったものの、もともと学業を再開するのが遅かった為、受験英語を十分に消化できておらず、やり残したこれらの参考書とひとり格闘していました。
とはいえ、独学で英語を継続的に練習したとしても、ひとりで実力を上げるには限界があり、さして大したことない英語力が頭打ちになった私は、大学二年の頃からドイツ語とフランス語の習得に努めるようになります。
ドイツ語
最初に手にとったドイツ語の本が在間進『ゼロから始めるドイツ語』(三修社、2000年)でした。
不思議なことに、英語ではあれほど苦労して取り組んだのに、このドイツ語の入門書は、なんと2〜3週間ぐらいでサラッと読めてしまいました。まあ最後の章が「接続法」だったので、その辺りの理解が少し曖昧でしたが、ドイツ語を学習するのは英語を学んだときの負担の1/10ぐらいにしか感じませんでした。
フランス語
ドイツ語の学習があまりにもすんなり進んだので、同じ出版社のシリーズなら他の言語を学習するのに良いのではないかと考え、続けて取り掛かったのが猪狩広志『ゼロから始めるフランス語』(三修社、2000年)でした。
しかし、いざこの本を読み始めてみると、ドイツ語と比べると、フランス語の文法をすんなりと読み込むことができませんでした。