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新人研修と洗脳

こんばんは。

今回は、ある研修で起きた問題について書きたいと思います。

 

昨日のBuzzFeed Newsの記事によれば、2013年に起きたゼリア新薬の22歳男性社員の自殺が、2015年に新入社員研修によるものとして労災認定を受けたそうです。

www.buzzfeed.com

労基署が労災認定として注目した「意識行動改革研修」という研修は、ゼリア新薬がビジネスグランドワークス社に委託して、4月10日〜12日までの3日間行われたものだったそうです。

労基署が、自殺の原因として、BGW社による「意識行動改革研修」における「過去のいじめ体験」の告白と、吃音の指摘、完全にアウトな講師のコメント(「何バカなこと考えているの」「いつまで天狗やってやがる」「目を覚ませ」ーこんなことを講師に書かれたら、新入社員であれば特に、ショックを受けるはずですー)を証拠として挙げることで、労災認定することができたのでしょう。 

bizacademy.nikkei.co.jp

 

Twitter上でも何人かの方々が反応し、コメントしています。

Twitter上では「これは洗脳ではないか」というコメントがいくつか目立っていますね。

岡田尊司『マインド・コントロール 増補改訂版』(文春新書、2016年)によれば、「情報入力を制限する、または過剰にする」(第一の原理)、「脳を慢性疲労状態におき、考える余力を奪う」(第二の原理)ことなどが、マインド・コントロール(その最たるものが「洗脳」)の原理だそうです。

「外界から隔離し、外部の人と話のできない孤絶した状態に置くことは、洗脳の基本である。最初の章で触れた「トンネル」状態を作り出すことによって、精神的な視野狭窄状態をもたらす。目的とする一点にだけ関心を集中させ、それ以外のことを考え無くさせ、その一点に向かって進んでいくしか内容に仕向けていく。」岡田尊司マインド・コントロール 増補改訂版』文春新書、2016年、216〜217頁)

「洗脳においては、脳を絶えずビジーな状態に置くとともに疲労困憊させる方法が徹底して取られる。まず頻用されるのは、睡眠時間を奪い、その質を劣悪なものにするということである。」(同書、222頁)

BuzzFeed Newsの記事には「玉木弁護士が「宿泊施設にほぼ拘束され、6時間の睡眠も確保できないような長時間研修を受けていた」と指摘している」とありましたが、もしかすると、4月から8月まで長期に渡る泊りがけの新人研修(問題とされている「意識行動改革研修」だけではなく)は、外部との接触を極力遮断することで、情報の制限と過剰の両方を実現し、精神的な視野狭窄をもたらすと同時に、睡眠時間をも奪うことで、洗脳が可能な環境を作り出しているのかも知れません。