まだ先行研究で消耗してるの?

真面目に読むな。論理的に読むな。現実的なものは理性的であるだけでなく、実践的でもある。

アドルノ

アドルノ『音楽社会学序説』覚書(1)

目次 はじめに 『音楽社会学序説』 文献 はじめに このシリーズではアドルノ『音楽社会学序説』(平凡社ライブラリー)を読みます。音楽思想史の一環として。 『音楽社会学序説』 そもそも『音楽社会学序説』(Einleitung in die Musiksoziologie)というタ…

コロナ以後、祭礼は野蛮である

はじめに 今回は「コロナ以後、祭礼は野蛮である」ということについて考えたい。 もともとは「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」*1というアドルノの言葉から来ている。こちらははるかに重々しい内容を持っている。藤野寛の解釈を引用しよう…

『音楽思想史』への取り組み(1)——ルソーとアドルノを中心に

目次 はじめに 『音楽思想史』のために最近買った本 アタナシウス・キルヒャー『普遍音樂 調和と不調和の大いなる術』(菊池賞訳、工作舎、2013年) ジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑 よみがえる普遍の夢』(川島昭夫訳、澁澤龍彦・中野美代子…