まだ先行研究で消耗してるの?

全然ロジカルじゃない(!)書きたいことをひたすら書くブログです。ノンロジカルエッセイ。

OYO LIFEで一人暮らしはじめました

突然ですが、OYO LIFEで一人暮らしはじめました。 皆さんはOYOって知ってますか。インド発の会社なのですが、最近日本でもOYO LIFEとしてサービスを開始してます。OYOはインドではホテルを扱う業態でしたが、日本ではホテルのように居住地を決められるような…

スピノザ『神学・政治論』における聖書解釈

はじめに 皆さんはスピノザ(Spinoza, 1632-1677)*1という哲学者をご存知でしょうか。スピノザはアムステルダムのユダヤ共同体のうちに生まれましたが、徐々にユダヤ教の教義に疑問を抱くようになり、また活発化していた反デカルト主義運動の潮流のため、ユ…

「普通」とは「良いこと」なのか——あるいは、ギフテッドに対する下方のピアプレッシャー

はじめに 今回は「「普通」とは「良いこと」なのか」というテーマで書きたいと思います。 きっかけは次のツイートを見かけたことです。 友「子供、たまに保育園を休ませてるんだって?」僕「たまにね」友「それよくないと思うな」僕「なんで?」友「普通そう…

「Zenly」は恋人の信頼を取り戻せるか

めずらしく職場の女性Sさん(仮名)が相談してきた。 Sさんには1年ほど前から付き合っている彼氏がいる。 Sさんはもうすぐ彼氏の実家で働く予定で、ゆくゆくは結婚も視野に入れているところだった。そんな矢先、Sさんは彼氏であるMさんのことが信用できなく…

ロボットと労働

目次 はじめに 「ロボット」と「労働」 「ロボット」という語は「ロボータ」と「ロボトニーク」のかばん語として造語されたという言説について おわりに 文献 はじめに 今回は「ロボットと労働」というテーマで書きたいと思います。 いきなりですが、「ロボ…

私にとっての〈在野研究者〉

目次 はじめに Twitter上の「在野研究者」についての意見 1.「在野研究者」よりも相応しい名称がある(フリーランス・独立(系)研究者・日曜研究者など) 2.「在野」とは辞書的には「官」に対する「民」を意味する。それゆえ「在野研究者」は、民間の私大…

ヘーゲル『精神現象学』立法理性のコンテクストとカント批判

目次 はじめに ⒈ 先行研究におけるカント批判という読解 ⒉ コンスタンとカントの虚言論争というコンテクスト 文献 はじめに 今回は「ヘーゲル『精神現象学』立法理性のコンテクストとカント批判」というテーマで書く。その概要は以下の通りである。 我々は(…

「文字じゃない言語」──山口つばさ『ブルーピリオド』

はじめに ねとらぼの対談も面白い 美大の学費と親による承認の問題 なぜ『ブルーピリオド』に心揺さぶられるのか 「文字じゃない言語」──自己表現の先にある「会話」 はじめに Twitterで「インテリヤンキーが絵をかく楽しさに目覚める話」というものを見かけ…

Wikipediaを利用した学習法

はじめに 最近、知らない言葉が増えてきました。 いや、正確に言うと、以前から少しずつ見聞きしていたのですが、改めて考えると説明できないし、よく分かっていない言葉が沢山あったのです。グラント*1、ハーマン、レイ・ブラシエ*2、加速主義、ゼノフェミ…

スマホ決済サービスについて

目次 スマホ決済サービス WeChat Payの利用者を爆発的に増加させた「红包」機能 「全員にあげちゃう300億円祭」(LINE Pay) 文献 スマホ決済サービス さて、今回は「スマホ決済サービスについて」というテーマで書こうと思います。 今一番ホットな話題が「…

ジャック・デリダ『弔鐘 (Glas)』について

今日はジャック・デリダ『弔鐘 (Glas)』を読んでおりました。 たまには外国語読まないと読めなくなりそうなので、今日はGlasの試訳でも作ってみる。 — Sakiya ARAKAWA (@hegelschen) 2019年3月27日 ジャック・デリダの『弔鐘』は、完訳が待望される著書の一…

「マンスプレイニング」について──レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』を中心に

はじめに 今回は「「マンスプレイニング」について──レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』を中心に」というタイトルで書きたいと思います。 皆さんは「マンスプレイニング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「マンスプレイニング」とは、男…

ウンベルト・エーコの著作(邦訳)の暫定的なまとめ

はじめに:エーコ追悼 本日2月19日は、ウンベルト・エーコ(1932-2016)の命日である。三年前の2月19日22時30分に彼は息を引き取った。死因はがんであった。 ウンベルト・エーコは、稀有な才能をもつ"文学者"であった。それは、彼が記号学などの分野で学者とし…

2018年に書いた記事まとめ

目次 2018年に書いた記事まとめ 1月(仮想通貨) 2月(仮想通貨) 3月(投資、効率、家族、ブルデュー) 4月(ヴィトゲンシュタイン、西周、大学、ドイツ通俗哲学、権利) 5月(ホッブズ、ヘーゲル、権利、正義、EC、アマゾン) 6月(イェーリング、ヘーゲル…

架空のインタビュー

目次 架空のインタビュー あなたの長所と短所は? 趣味やストレス発散方法は? ストレスは感じやすい方? これだけは一番だと言えることは? あなたを漢字一文字で表すと? あなたにとって仕事とは? 自分に架空のインタビューを仕掛けてみました。 架空のイ…

「YouTube Music」について

目次 YouTube Musicの登場 YouTube動画×バックグラウンド再生=最強 SpotifyにとってYoutube Musicは脅威 試用期間の長期化戦略:フリーミアムとサプスクリプション 今回はGoogleの新サービス「YouTube Music」について書きたいと思います。 YouTube Musicの…

ガーダントヘルスとリキッドバイオプシー

目次 はじめに ガーダントヘルス リキッドバイオプシー おわりに 文献 今回はガーダントヘルスとリキッドバイオプシーについて書く。 はじめに 株式市場が全体的に下落している。最近はボラティリティが大きく、1日で数十万資産額が変動することに鈍感にな…

文献表の作成について

今回は、文献表の作成ついて書きたいと思います。 私はこのブログで関心のあるテーマについて記事を書いていますが、記事を書く前には必ずと言って良いほど文献表を作成しています。「まだ先行研究で消耗してるの?」*1というふざけたタイトルを採用していま…

ベンヤミンの遺稿「歴史の概念について」(2)

目次 はじめに テーゼIの解釈──二者択一の解釈枠組みと解釈のゆらぎ 「トルコ人」と「せむしの侏儒」 トルコ人 せむしの侏儒 おわりに 文献 以下の文章は、この記事の続きです。 sakiya1989.hatenablog.com はじめに 前々回に引き続き、ベンヤミン「歴史の概…

ベンヤミンのいわゆる『複製技術時代の芸術作品』

目次 はじめに 今『複製技術時代の芸術作品』を読む意義 文献 前回に引き続き、今回もヴァルター・ベンヤミンについて取り上げたいと思います。 はじめに 私は少し前まではベンヤミンという思想家をさほど重要視していませんでしたが、ベンヤミンについて調…

ベンヤミンの遺稿「歴史の概念について」

目次 はじめに ベンヤミンの遺稿「歴史の概念について」 テーゼV──「過去の真の像」の儚さ ベンヤミンにおける一回性、個別性、瞬間性へのこだわり 文献 はじめに 最近、私はベンヤミンの著作や関連書籍に取り組んでいます。きっかけはInstagramで写真を始め…

Instagram(2)──調理としてのフィルター

これまでここ数年にわたって文字における表現を探究してきましたが、Google Pixel 3 XLの新しいカメラを手に入れてからは写真における表現も面白くなってきました。 www.instagram.com www.instagram.com www.instagram.com www.instagram.com www.instagram…

Instagram──スクエアのうちに表現されし美学

Instagramをはじめました。 今までInstagramのアプリさえ触ったことがなかったのですが、今月自分のスマホをGoogle Pixel 3 XLに変えたことがきっかけで、新しい機種の写真性能を試してみたくなったので、撮影した写真をInstagramで公開する事にしました。 w…

【音楽】よく聴く好きな曲【相川七瀬・茅原実里・MANISH】

特に書くことがありませんので、今回は僕の好きな曲を紹介します。 相川七瀬「UNLIMITED」 youtu.be TVアニメ『SAMURAI 7』の主題歌です。上のサムネは関係なし。 茅原実里「境界の彼方」 youtu.be TVアニメ『境界の彼方』(2013年)の主題歌だそうです。見…

松岡正剛『情報生命』(角川ソフィア文庫、2018年)

松岡正剛『情報生命』(角川ソフィア文庫、2018年)を買って読みました。 松岡正剛の千夜千冊という有名なサイトがありますが、そこから加筆修正して文庫にしたものが本書だそうです。 内容がネットで読めるとはいえ、なんだかんだ言って紙に印刷された書籍…

Google+の閉鎖とユーザーの情報流出について

先日、Google+の閉鎖がアナウンスされた。サービスは2019年8月をもって終了予定だそうだ。 jp.techcrunch.com ちょうど「Google+つまんないな」と思っていたタイミングだったので、Google+閉鎖のニュースを見たとき、「無くなるのか、最近使いづらいし良いタ…

検索と参照──L'Encyclopédie・Cyclopædia・Wikipedia

目次 逸見龍生/小関武史 編『百科全書の時空:典拠・生成・転移』(法政大学出版局、2018年) チェンバーズ『サイクロピーディア』とWikipedia:レファレンスとハイパーリンク Googleレンズ ディドロ&ダランベール『百科全書』とWikipedia:執筆者の多様性…

熊野純彦『本居宣長』(作品社、2018年)

熊野先生の『本居宣長』を買いました。 すでに本屋で見かけたことがあると思いますが、とにかくデカイです。約900頁あります。箱の中身はこんな感じです。 (…お分りいただけただろうか?薄っすらと「本居宣長」の文字が入っていることに…。) そして値段は…

健康診断結果を分析する

目次 健康診断結果 判定の良い項目 判定の不良な項目 小括 健康診断結果 本日、健康診断結果が届きました。 健康診断の結果が届いて戦慄している — 荒川幸也 Sakiya ARAKAWA (@hegelschen) 2018年9月3日 毎回同じクリニックで基本健診を受けていることもあっ…

ヴィーコの文献を読むなど

今日はヴィーコの文献を読みました。さらっとだけど。 ↓これ読んでびっくりしたのは、ヴィーコ『新しい学』からの引用が、イタリア語原著じゃなくてドイツ語訳版を参照していたこと。山田貞三 [1986]「G.ヴィーコの『新しい学』」https://t.co/9Y3U3yoiqD — …